調査

ボットネットの過半数はアジア太平洋地域に集中--Malwarebytes - (page 2)

Eileen Yu (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-04-19 12:00

 Malwarebytesは、マルウェア攻撃がモバイルセキュリティシステムの網の目をかいくぐるために、技法をランダムに変更するようになっているとも報告している。これにより、世界中でAndroid搭載機器への感染事例が増加している。

 こういったマルウェアは特に、インドネシアとインド、フィリピン、マレーシアで猛威をふるっている。その主な要因として、サードパーティーが運営するセキュリティの甘いアプリストアが広く利用されている点を挙げることができる。実際のところ、インドネシアとインド、フィリピンは、Androidマルウェア検出数で世界のトップ10に入っており、これら3カ国の合計は全体の15%以上を占めている。

 電子メールはマルウェアの配布手段として多用され続けており、悪意のある添付ファイルを送りつけるフィッシング攻撃が2016年後半に再び増加した。Malwarebytesはエクスプロイトキット、特にRIGが近い将来にマルウェアの標準的な配信手段として再浮上すると予想している。

 フィリピンとタイはあわせて、金融関連のトロイの木馬の検出数で世界全体の20%以上を占めており、フィリピンはタイのほぼ2倍となっている。なお、アジア太平洋地域では世界全体の27%を占めている。

 3月に公表されたTrend Microの報告では、2016年においてさまざまな形態による攻撃の件数が最も多かったのはアジア太平洋地域であり、金融関連のマルウェアを例に取ると31万7833件に達していた。これは北米地域の3倍であり、ラテンアメリカ地域の6倍だ。

 さらにランサムウェア攻撃の27%がアジア太平洋地域の企業や個人を標的としたものだったのに対し、欧州および中東、アフリカ(EMEA)地域は25%、ラテンアメリカ地域は22%だった。またTrend Microによると、2016年はランサムウェアが752%増となり、被害額が10億ドルに達するなど、オンラインでの恐喝行為が記録的な数字となっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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