調査

世界のウェアラブルデバイス出荷は2022年に1億9000万台超--IDC予測

NO BUDGET

2018-10-23 10:09

 IDC Japanは、ウェアラブルデバイスに関する2022年までの世界/国内出荷台数予測を発表した。グローバルは、2018年が前年比6.2%増の1億2256万台の出荷が見込まるという。また、2022年は1億9039万台の出荷と予測しており、2018~2022年の年間平均成長率は11.6%になる。2018年の前年比は2017年が10.3%であったのに比べて低下しているが、2019年から2022年まではスマートウォッチや他のウェアラブルデバイスがポピュラーなものになると見込まれるため、同年から2022年の年間平均成長率は高くなる。

世界/国内のウェアラブルデバイスタイプ別出荷台数予測および年間平均成長率
世界/国内のウェアラブルデバイスタイプ別出荷台数予測および年間平均成長率(出典:IDC Japan)

 国内市場では、2018年の年間出荷台数は合計80万3000台、2022年は119万6000台と予測されている。タイプ別で見ると、腕時計型が2022年は合計81万3000台と市場の大半を占めるほか、リストバンド型も法人需要に支えられ33万3000台と安定的なプレゼンスを維持するとみられ、全体としては10.5%の年間平均成長率が見込まれる。

 世界での商品タイプ別の動向では、腕時計型は、ウェアラブルデバイスで主流となっている腕時計型の出荷台数は2018年に7239万台となり、2022年までは年間平均成長率が13.7%で成長して2022年は1億2110万台に達する。短期的には、スマートウォッチ市場へのFitbitの参入やWearOSによる市場の活性化などがドライバになると期待されている。またAppleの新しいApple WatchがFDA(アメリカ食品医薬品局)とAHA(アメリカ心臓協会)の認証を受けたことで心機能に問題を抱える患者へのアピールをしており、最新のWatchOS 5は古いバージョンのモデルを使用するユーザーがOSをアップグレードする機会にもなる。

 リストバンド型市場は2022年までの予測期間中、ほぼ横ばいで推移するとみられる。直近の数四半期には多くのベンダーがリストバンド事業から撤退しており、今後もその傾向は続くと見られるが、単なる歩数計以上の機能を持つリストバンドは、スマートウォッチと比較してシンプルな使用価値と低価格(平均価格はそれぞれ289ドルと44ドル)のため、ウェアラブル市場で今後も重要な役割を果たすことになるとIDCでは見ている。

 耳掛け型は対象ウェアラブル製品の中で最も高い成長率が見込まれる。このカテゴリーにはヘッドフォンといったオーディオ機器にプラスする機能を搭載したデバイスが含まれており、既にフィットネストラッキングやコーチング、リアルタイム翻訳機能を搭載した耳掛け型ウェアラブルデバイスが登場している。そのため、今後数年のうちにスマートアシスタント機能を搭載した製品がユーザーの「耳」に届くことが見込まれている。

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