IT企業の年頭所感2019(1):「平成」から新時代--デジタル変革をさらに先へ

ZDNET Japan Staff

2019-01-10 06:00

デル 代表取締役社長 平手智行/EMCジャパン 代表取締役社長 大塚俊彦

 現在、IoTやAI(人工知能)などの技術を活用する第四次産業革命が始まったと言われており、デル テクノロジーズが実施した調査においても、世界中の多くの企業が何らかのデジタル変革への対応を開始しています。日本におきましても、グローバル競争に勝ち抜くべく、企業の方々が変革に着手し、労働生産性の向上から新しい価値の創出まで、幅広い取り組みが始まっています。

 2019年は、新たな元号がスタートするという歴史に残る一年になります。この歴史的な2019年、デル テクノロジーズは、IoT、クラウド、AI/マシンラーニング(機械学習)、5G、VR/AR、ブロックチェーンなど、先進テクノロジを活用した企業変革がさらに急速に進むと予測しています。まさにテクノロジ戦略がビジネス戦略の中核をなし、これまで以上に企業経営におけるデータの重要性が高まり、データ主導の世界になっていくだろうと考えています。劇的に進化を遂げるテクノロジーや加速度的に増大していくデータ資産をどう活用していくか、そしてどのように変革を具体的に実現していくかという点において、2019年も我々が皆さまをご支援できる機会は非常に多いと感じております。

 デル テクノロジーズは、本年も引き続き4つのトランスフォーメーション(「デジタル変革」「IT変革」「働き方変革」「セキュリティ変革」)を軸に据えてビジネスを推進してまいります。お客さまのトランスフォーメーションの実現に向けて、変革後の将来像を提示しながら、より具体的に前進していくためのご支援に、社員一同取り組んでまいる所存です。

日本ヒューレット・パッカード 代表取締役社長執行役員 吉田仁志

 IoT時代におけるデータのさらなる爆発的増加により、集約型のクラウドコンピューティングは限界を迎えています。データを収集した先で処理するインテリジェントなエッジコンピューティング、そしてそれを分析し、柔軟に処理するマルチクラウド環境が必要です。企業のITシステムもこの潮流をとらえたプラットフォームを構築することで、競合他社よりも早くデータを取り込み、分析、アクションに変えるスピードが必要です。

 HPEは、インテリジェントなエッジコンピューティングとマルチクラウド環境に対応する柔軟なサーバインフラストラクチャ、AIソリューション~Infosightによる保守の効率化、全てのITをサービス化するEverything as a service~GreenLakeなど、お客さまのさまざまなニーズにお応えし、ビジネスを加速するエッジからクラウドまでのトータルなソリューションをご提供いたします。

 平成最後の節目の年、新しい時代を切り開くため、日本ヒューレット・パッカードは優れた製品、ソリューション、エキスパートによるサービスでデジタルトランスフォーメーションを加速し、お客さまならびにパートナーさまのビジネスに貢献する所存でございます。

日本アイ・ビー・エム 代表取締役社長 エリー・キーナン

 2018年は、近年注目を集めてきたAIに加え、ブロックチェーンや量子コンピューティングといった革新的な技術の研究や活用が拡大し、多くのお客さまと多様な協業と共創が進んだ年となりました。

 企業の基幹システムでのクラウド活用も加速し、多くのお客さまで、既存システムとシームレスに連携できるハイブリッド・クラウドやマルチ・クラウドの構築が急務となってきます。また、幅広い業務で複数のAI(人工知能)を活用するようになり、組織を横断したデータ管理だけでなく、判断の信頼性を適切に管理することも求められます。そのため、IBMでは、「信頼性と透明性に関する基本理念」を掲げ、AI開発の目的やデータの所有権、技術の透明性などを明示し、全ての活動の指針としています。

 2019年、当社は、長年にわたって培ってきた、さまざまな業界の業務システムの構築や運用の知見をもとに、ハイブリッド・クラウドやマルチ・クラウドの構築・管理をはじめとしたお客さまの基幹業務の本格的なクラウド化を支援していきます。また、お客さまに最新のテクノロジを安心して活用いただけるよう基本理念に基づいた製品・サービスを提供するとともに、業界に先駆けてこの理念の普及を推進してまいります。

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