ServiceNowは米国時間3月23日、インドのハイデラバードに拠点を置くRPA(ロボティックプロセスオートメーション)企業Intellibotを買収する契約を締結したと発表した。買収の金銭的条件は明らかにされていない。
ServiceNowは今回の買収によって、同社の中核ワークフロー機能を拡充し、顧客の繰り返し作業をエンドツーエンドでの自動化で支援していくとしている。Intellibotの機能を「Now Platform」にネイティブに組み込むことで、顧客がモダンなシステムとレガシーシステムの双方を容易に統合できるようにしようとしている。
ServiceNowは最近、Now Platformの「Quebec」リリースの提供を開始した。Intellibotによってこのプラットフォームの機能が補完され、既存の人工知能(AI)や機械学習(ML)、統合やローコード開発、プロセスマイニング、プロセスの自動化、自然言語翻訳(NLX)、チャットボット、バーチャルエージェントといった機能が強化されると述べている。Now Platformは、レガシーシステムの統合や、大企業のワークフローやプロセスの向上などで利用されている。
元SAPの最高経営責任者(CEO)Bill McDermott氏が率いるServiceNowは、さまざまなAI企業を買収し、Now Platform内のテクノロジーと専門性を強化してきた。これまでに、Element AI、Loom Systems、Passage AI、Sweagleを買収している。同社はNow Platformでこれらのテクノロジーを組み合わせ、デジタル変革イニシアチブに取り組むための包括的なツールボックスを提供していると述べている。
またServiceNowは、Intellibotの買収は、インドの拠点を拡大することにつながるとしている。インドは同社の最も成長の早い市場の1つとなっている。同社はインドで2022年第1四半期までに新たな2つのデータセンター施設を構築するほか、3年以内にインドでスタッフを倍増する計画だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。