Microsoftは1年前、サーバーコンポーネントの不足が同社のデータセンター事業に対する投資の足かせになっていると報告していたが、現在ではこうした制約はなくなっているようだ。同社は、新たなデータセンターを毎年50~100というペースで構築していくという当面の計画を明らかにしている。
提供:Microsoft
Microsoftは米国時間4月20日、データセンターのバーチャルツアーを体験できる新しいイマーシブなサイトを立ち上げたと発表した。
Microsoftは現在、200を超えるデータセンターを運用している。また、同社のデータセンターのロケーションは、計画中のものもあわせると34カ国に及んでおり、ネットワークを構成する海底、地上、地下のケーブルの長さは16万5000マイル(約27万km)を超えている。同社は、2021年に少なくとも10カ国でデータセンターを新設していく計画だとしており、数日前にもマレーシアでの建設を発表している。Microsoftはたいていの場合、これらクラウドデータセンターのすべてで、「Microsoft Azure」「Microsoft 365」「Dynamics 365」といったサービスを提供している。
4月1日時点でのサービスレベル合意書(SLA)によると、同社は「Azure Active Directory」サービスについて、(細かい条件はあるものの)月あたり99.99%の稼働時間を保証している。また3月には、Azureの可用性ゾーンを2021年末までに、同社がデータセンターを運営しているすべての国で提供し、さらに今後データセンターを開設するAzureのすべての新リージョンでも提供すると公式に約束した。
Microsoftのデータセンターを実際に見学した人は少ないだろう。同社は「典型的なデータセンター」のバーチャルツアーを作り出し、PCやデバイスで参加できるようにした。このツアーは、同社がセキュリティや信頼性、サステナビリティーという観点でどういった投資を行っているのかを詳しく解説するとともに、二相浸漬冷却や水素燃料電池のほか、海中データセンターの運用実験「Project Natick」といった、クラウドデータセンターに同社が取り込もうとしている次世代テクノロジーに関する基本的な情報を提供している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。