SAPジャパンは5月29日、インメモリデータベース「SAP High-Performance Analytics Appliance(HANA)」で処理を高速化したグローバル経営管理アプリケーションを同日から一般提供すると発表した。導入企業が大量データを活用し、計画、予算の策定や予測業務をリアルタイムに実施できるようにする。
提供するのは「SAP Planning and Consolidation V10.0 SAP NetWeaver対応版」。企業の予算編成、計画策定などグローバルでの経営管理要件をサポートする。HANAにより強化されたNetWeaver Business Warehouseをサポートする最初のアプリケーションと位置づけている。
SAPは新製品の導入効果として「詳細な計画策定」「リアルタイムな計画」「シングルプラットフォーム上での計画アプリケーションの統合」「新しいスタイルのプランニングアプリケーションの活用」の4つを挙げている。
このうち、新しいスタイルのプランニングアプリケーションとして、SAP Planning and ConsolidationにアクセスできるiPadアプリケーションをリリースする予定という。意思決定に関わる利用者が手元のモバイルデバイスから最新のデータを参照し、進捗状況やアラートを確認できるようにする。さらに電子メールやコラボレーション機能を活用して、すばやく関係者に指示できる環境を整えることができるとしている。