SAPジャパンは4月26日、コンサルティング会社のアクセンチュアとアビームコンサルティングの2社と、SAP新社屋内にそれぞれの共同プロジェクトルームを開設し、同日から運営を開始すると発表した。SAPはモビリティ、インメモリ、クラウドなど戦略的に注力する分野を、主要なコンサルティング企業と共同で強化する。
SAPジャパンによると、ドイツ本社のSAPと米Accentureは既に米国で同様の取り組みをしていたため、それにならい名称を「アクセンチュア・SAPイノベーションセンター」とした。アクセンチュアがソリューション開発や顧客への提案活動を行い、SAPジャパンは製品や技術に関する最新情報を優先的にアクセンチュアに提供する。
センター開設当初は、電力業界を対象にスマートシティの実現に必要なスマートメーターから収集されるデータ分析ソリューション「Smart Meter Analytics」を開発する。
一方、アビームはSAPジャパンとの15年以上にわたる協業関係を基盤に専門組織を設立し、共同プロジェクトルームを設置する。アビームは既に、SAPのインメモリソフトウェアであるSAP HANAをいち早く社内に導入・テストする環境を整備した。SAP HANAに関する専門人員の育成を開始しており、アビームによると現在64人と国内最多のコンサルタントがいる。