東京東信用金庫、勘定系システムを刷新--日本ユニシス「SBI21」採用

富永恭子 (ロビンソン)

2011-09-29 06:00

 東京東信用金庫が、勘定系システムを刷新し、9月20日から本番稼働を開始させた。これまで利用していた日本ユニシスの勘定系パッケージ「FAST1100」から、同社の地域金融機関向け勘定系パッケージ「SBI21」に刷新している。システムを開発、導入した日本ユニシスが9月28日に発表した。

 東京東信用金庫は新勘定系システム構築に際し、「自金庫経営ニーズへの迅速な対応」「他金融機関との競争力の強化」「事務効率の向上」「システム企画力の維持向上」「バックアップセンター加盟によるリスク対策の強化」を目指した。

 SBI21は、信用金庫に必要な機能が備えた自営オンライン方式勘定系システム。すでに多くの信用金庫での稼働実績を持っており、勘定系では業界に先駆けて分析・設計工程にオブジェクト指向技術によるサブシステム単位のカプセル化や、PCベースの開発環境の提供など、基幹勘定系システムに最適な開発方法論と情報化技術を採用しているという。これにより、制度変更や取扱商品拡大への柔軟な対応、新機能の追加や修正にもタイムリーに対応できるほか、ユーザーの総合力発揮を目的にユーザー会を定期的に開催して「情報共有」「共同開発」「開発成果物(ソフトウェア)のユーザー間流通」を行うことも可能だという。

 またSBI21は、信用金庫側で「自営オンライン方式」「アウトソーシング形態」を選択できる。東京東信用金庫では、前システムと同様に今回も自営オンライン方式の採用を決定した。

 日本ユニシスは今後、SBI21を介して「TCO削減(ローコスト経営)」「利用型システム(クラウド)」「BCP(事業継続計画)、BCM(事業継続マネジメント)の高度化」「異業種連携」などにも積極的に取り組むとともに、販売体制の強化と推進を図り受注拡大を目指す考えだ。

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