日立製作所は2月9日、同社の指静脈認証技術が常陽銀行の生体認証による本人確認に採用されたことを発表。2006年3月22日より、指静脈認証に対応した「常陽ICエースカード」の受付/発行の開始と、同カードに対応した指静脈認証ATMの稼働を開始する。
日立の指静脈認証機能をICキャッシュカードへ搭載し、ATMで実際の業務に使用するのは関東地区の地域金融機関では初めて。日立は、常陽銀行の指静脈認証ATMシステムおよびICキャッシュカードの発行をトータルに支援する。
常陽銀行は、金融犯罪による被害の防止策として、指静脈認証機能付きICキャッシュカードを導入。指静脈認証技術は、登録されるデータがコンパクトでありながら高い認証精度を実現していること、認証速度が速く、装置が小型であり使いやすいことなどが評価され採用に至った。
今後は、同カードに対応した指静脈認証ATMを2006年3月までに全店(店舗外出張所および一部支店/出張所を除く)に設置する。ATM利用時に、暗証番号を入力するだけでなく、利用者の指を非接触型指静脈認証装置にかざし、あらかじめ登録された情報と実際の指静脈情報を照合して本人確認を行うことで、利用者は安心してATMを利用できるようになる。