日立ソフトウェアエンジニアリングは6月22日、指の静脈パターンから本人を認証する指静脈認証システム「静紋」の新製品を、6月30日より出荷開始すると発表した。
今回出荷される新製品「静紋J200」は、従来よりも更に小型化された指静脈認証システムだ。コンパクトなだけでなく、USBケーブル1本でPC接続ができる利便性も兼ね備えている。認証方式には日立製作所の中央研究所が開発した正規化指静脈マッチング法を採用。指静脈認証は身体内部の静脈パターンを使用しているため偽造が困難なほか、非接触型なので認証時の不快感や心理的抵抗感を感じないといったメリットもある。
Windowsログオン認証への標準対応に加え、拡張機能として別売りのソフトウェア開発キットも用意するなど、ユーザーの要望に対応したシステム構築が可能となっている。また、同社では情報漏洩防止ソリューション「秘文AE」シリーズの一つとして、PCログイン認証強化のための製品「秘文AE Authentication」を発表しており、「秘文」と「静紋」の連携によって更に強固なセキュリティ環境が実現可能だという。
同社では「なりすまし」による情報漏洩や不正アクセスを防止する認証システムとして、高レベルのセキュリティが要求される分野への導入を目指し、2年間で12万台の販売を目標としている。