富士通は2021年から、ビジネス特化型オンライン英会話学習プログラム「Bizmates」を導入し、従業員の英語コミュニケーション能力向上と組織内コミュニケーションの円滑化に取り組んでいる。同ツールを提供するビズメイツが発表した。
富士通では導入後、従業員の英語力が向上し、Common European Framework of Reference for Languages(CEFR:ヨーロッパ言語共通参照枠)のB2レベルに到達する人数が継続的に増加しているという。CEFRは、A1〜C2の6段階で外国語の運用能力を評価する。その中でB2レベルは「自立した言語使用者」 とされ、仕事や学校、趣味の場で話すような一般的な話題において、標準的な話し方であれば、主な内容を把握できるレベルを指す。
そのほか、従業員は主体的に英語学習に取り組むようになったという。英語でのコミュニケーション能力が向上したことで、海外メンバーとのコミュニケーションが円滑になり、組織全体の連携強化につながっているとしている。
Bizmatesは「ビジネスで成果をあげるために必要な5つの素養を高める」ことを目的としたプログラム。ビジネス経験を持つトレーナー陣によるレッスンで、ベースとなる「英語力」に加え、「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「ダイバーシティー」「パーソナリティー」といった5つの素養を総合的に高める。
富士通では、組織のグローバル化が進む中、組織内コミュニケーションの円滑化も重要な課題となっていた。組織のトップに海外のエグゼクティブが就任、あるいは海外メンバーがプロジェクトチームに加わるなど、英語を使う機会が格段に増加している。それに伴い日常的なコミュニケーションから、プロジェクトの会議、報告書の作成に至るまで、さまざまな場面で英語が求められるようになった。そのため、コミュニケーションギャップによる誤解や意思疎通の不足、プロジェクトの遅延などが発生する可能性も懸念されていたという。