近年、国内企業の海外進出に伴い、ITエンジニアの人々も本格的に英語でやりとりする機会が増え、「仕事で通用するレベルの英語力を習得したい」というニーズが高まっている。だが、業界特有の単語や使われ方もあるため、一般的な英会話を学ぶだけでは不十分かもしれない。
そんな中、インフラ基盤構築などを行うBFTは、ITエンジニア向けの英会話教室「チョイトレENGLISHプラス」を運営している。同社は教育事業として技術研修「BFT道場」を実施しており、サブスクリプション型のコース「チョイトレ」で「チョイトレENGLISHプラス」を提供している。同教室ではこれまで一般的な英会話を教えていたが、生徒の声を受けて6月に教材をリニューアル。IT業界の日常業務を想定したものに刷新した。
同教室には、「初心者」「NEXT初心者」「中級者」「上級者」という4つのコースがあり、1コースは12回の講座で構成されている。1講座当たりの時間は90分で、オンラインか対面受講かを選べる。コースのレベルが上がるにつれて、英語の難易度が高くなるほか、テーマも「プロジェクトの課題」や「機器のサポートで顧客企業を訪れた際、クレームを言われたらどう対応するか」など、よりIT業界に特化したものになるという。
今回はリニューアルに伴い、「チョイトレENGLISHプラス」の講座を体験させてもらった。受講したのは、レベル1のユニット5「Websites 1(Solving Problem)」。筆者は学生時代に英語を学び、現在もオンラインで英会話を習っているが、できるだけスムーズに受講できるよう「初心者向けかつ人気の講座」をリクエストした。同講座では、「ウェブサイト制作などにおける課題を解決する」というテーマのもと、主に過去形の表現を学ぶ。
講師は、カナダ出身のRyan Silver先生。通常は複数人で受講して生徒同士でペアワークを行うが、今回は生徒が筆者一人のため、Ryan先生が講師のほか、ペアワーク相手も務めてくれた。
同講座では例えば、ITエンジニアのAbbyが「ウェブサイトの新バージョンを公開したが、何度も異常終了してしまう」と以前同サイトを制作したAlexに相談し、Alexがその原因を探ってアドバイスをするという本文がある。これに対し、「異常終了する前、サイトに何が起きていたか」といった設問があり、生徒のリーディング力やスピーキング力を測る(図1)。
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また、「規則動詞の過去形は、単語の終わりに“ed”、もしくは“d”が付く」というルールを学んだ上で、「最近、あなたが問題解決について協力を求められた際、それはどんな問題だったか」などの設問が用意されている。生徒は交互に答える中で、自分とペアワーク相手が過去形を正しく使えているかを確かめることができる(図2)。Ryan先生は教材の内容に付随して、「スポーツの試合は観ますか?」といった雑談もしてくれた。
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