日立製作所の情報・通信グループは4月22日、指静脈認証のアプリケーションを搭載したICチップ内蔵キャッシュカードの発行をワンストップで行う「ICキャッシュカード提供ソリューション」の提供を4月25日に開始すると発表した。販売対象は、指の静脈パターンを使った生体認証システムを導入する金融機関。
- ICチップ内のOSにはMULTOSを採用したICキャッシュカード
このソリューションは、ICチップ選定から暗号鍵や指静脈認証などのアプリケーション選定/搭載、カード印刷会社への手配までといったキャッシュカードのICカード化に伴う発行プロセスを、同社が代行する。完成したICキャッシュカードの動作確認や検証も同社が処理する。このため、「ICキャッシュカード発行にかかわる専門的なノウハウが金融機関になくても、ICキャッシュカード導入が容易に実現できる」としている。
なお、ICキャッシュカード発行までの準備期間は最短7カ月とし、従来の約1年に比べて40%短縮した。今後は、複数の大手印刷会社との提携を通じて、大量発行にも対応できる体制を強化していく。また、ICチップ内のOSには、世界最高水準のセキュリティを有するMULTOSから提供を開始し、順次Javaなどにも拡張していく予定だ。
同ソリューションは、以下の4種類のサービスで構成する。いずれのサービスも価格は個別見積もり。今後3年間で関連システムも含め500億円の売り上げを見込む。
- ICカード発行要件、スキーム策定支援サービス
- カード調達初期導入サポートサービス
- ICキャッシュカード提供サービス
- 指静脈認証機能付きICキャッシュカード提供サービス