日立ソフトウェアエンジニアリングとサクサは7月25日、日立ソフトの指静脈認証システム「静紋」とサクサのICカードリーダーライターを組み合わせた情報端末を発表した。2005年中には商品化する予定だ。
両社は、カード認証とバイオメトリクス(生体認証)技術を組み合わせると、「情報端末で、カードの紛失や盗難によるなりすましや偽造などに対し、確実に本人を確認できる」としている。
両社は、静紋を組み込んだ医療機関向け情報端末「患者再来受付機」の実証実験を、8月に開始する。来院患者の本人確認や、カードを忘れた場合の受付確認などに使う。将来は、電子カルテ情報を安全に閲覧するための認証基盤としての利用も目指す。
さらに、医療分野だけでなく、流通分野においては店舗の勤怠管理や宅配便受け取り時の本人確認、文教分野においては学生の出席管理、単位取得状況などの個人情報へのアクセス手段など、さまざまな場面に適用の範囲を広げていく。