ヤフーは11月9日、教育機関向けウェブメールサービス「Yahoo!メール Academic Edition」が、東京大学で採用されたことを発表した。同サービスはヤフーが教育機関に対して無償で提供しているサービス。東京大学は職員約1万人分のメールシステムを同サービスへ移行する。
「Yahoo!メール」をシステムを利用しているYahoo!メール Academic Editionは、学校が指定したメールアドレスを学生、教職員、卒業生などに無償で提供するサービス。サーバやシステムを別途構築する必要がなく、「Yahoo!メール」が提供している迷惑メール対策やウイルス対策などのサービスも継続して利用できる。
ヤフーによれば、東京大学は2009年11月から職員約1万人に対して大学指定のメールアドレスを提供しているという。東京大学では複数にまたがる職員用メールサーバをYahoo!メール Academic Editionに統一し、運用管理や保守などのコスト削減を果たしたことになる。
ヤフーが無料でメールサービスを提供する理由は、Yahoo! JAPAN IDの利用および保持の継続にある。今回の事例では職員のみの採用だが、今後、学生や卒業生にサービスを提供していくなかで、社会人になった元学生が長期間にわたり、継続してYahoo! JAPAN IDを保持、利用してもらうための施策だという。