三井物産はマイクロソフトのサーバOS「Windows Server 2008 R2」と仮想化技術「Hyper-V」を活用して約1000台の物理サーバを統合し、運用管理コストと消費電力の削減を図る。基幹システムでHyper-Vを活用した仮想化基盤の導入事例としては、国内最大規模になるという。
10月28日にマイクロソフトが発表した文書によれば、この仮想化基盤は6月から先行して一部の稼働を開始、10月末から本格稼働を順次開始する。今回、システム設計を担った三井情報によれば、10月から本格的な構築作業を開始しており、順次統合および集約して稼働させていきたい考え。また、2010年11月を目処に、約定管理や物流を含めた全社基幹システム基盤を、Hyper-Vを活用しながら移行する計画だという。
仮想化基盤の導入では、三井情報が三井物産のニーズに基づくシステム設計を行い、マイクロソフトが導入コンサルティングおよび技術情報を提供、三井情報のグループ会社でデータセンター事業を展開するMKIネットワーク・ソリューションズが導入した。
三井物産は今回の仮想化基盤の導入について、「マイクロソフトと協力し、サーバを劇的に削減できる試算を得た。ラックなどのスペースや電気代に加え、運用管理のコストも削減できる」と述べている。