日本ユニシスは11月2日、ライフコーポレーションの新基幹システムの構築が完了したことを発表した。2007年に新基幹システムのプロジェクトを開始、2009年5月中旬には発注業務の稼働が始まり、同年10月末に管理系業務を含む全業務が本番稼働したという。現在稼働中のシステムは、食品スーパー業態におけるWindowsベースの基幹システムとしては国内最大規模だという。
ライフコーポレーションの新基幹システムは、2台のホストコンピュータで別々に稼働していた首都圏と近畿圏の基幹業務を、「OpenCentral」を基盤にミッションクリティカルシステム向けのサーバ「Unisys Enterprise Server ES7000」へと統合。オープン環境で構築した。
OpenCentralは、スーパーマーケットなどのチェーンストア向けソリューション。基幹業務システムを提供するOpenCentralと、計画、予測、Web-EDIなどを提供するOpenCentral plus、情報系オプションなどで構成される。
新基幹システムは、商品マスタ管理、特売および企画管理、本部と店舗の発注管理、仕入、買掛、支払管理、売上精算と売掛管理、手数料管理、予算と営業成績、自動仕訳など、発注から会計までデータが連動するものとなっている。
システム運用面では東西システムの集約とともに自動運転が可能な運用管理ソフトウェアを導入することで、専任のオペレータが多数必要だったホスト環境からの脱却をはかり、運用コストの削減を目指した。
また、新基幹システムの構築と同時に、日本ユニシスが開発した稼働済みの情報系システムも、情報検索用アプライアンスサーバ「Netezza」を導入。より大量、高速なデータ検索基盤を構築した。
ライフコーポレーションは、首都圏および近畿圏に200店舗以上を展開中。新基幹システムはさらなる店舗数拡大に対応できるマスタメンテナンス機能や各種処理機能を備えているという。
また、10月から稼働を始めた近畿圏新常温物流センターにおいても、店舗へのカテゴリー配送を可能とするデータ連携も行い、陳列品出しの作業時間の短縮など、業務効率化をサポートしているという。