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ビッグデータ時代のセクシーな仕事--データサイエンティストに求められるもの - (page 5)

松永 エリック・匡史(プライスウォーターハウスクーパース)

2013-04-20 11:13

日本流データサイエンティストはチームで実現

 経験から言わせていただくと、残念ながら、全てをこなせるスーパーマンのようなデータサイエンティストには、未だに出会ったことがありません。また、何かトレーニングをして、育成できるかといえば、そんなに簡単に育成できる職種ではないとも感じています。さらに、もしスーパーマンのようなデータサイエンティスト個人が存在したとしても、シリコンバレーならともかく、日本企業の組織体系の中で、個人単独で八面六臂の活躍をし、ビジネスにイノベーションを起こす、というのはなかなか難しいのではないでしょうか。

 このように考えていくと、日本流データサイエンティストとは、個人にすべての役割を押し付けるのではなく、「データサイエンティストチーム」を作り、チーム機能として、必要な知識・役割を分担し、チーム一丸となって課題に当たっていく、という方法が最も現実的かつ効率的なのではないかと思います。

 この「日本流データサイエンティストチーム」には、下記のような役割を担う人材が最低限必要となります。

  • 全体の仮説、プロセス作りに加え仕切り役としてコンサルタント
  • データ解析の手法、ロジック作りとして統計・分析系のアナリスト
  • データ解析系のITスペシャリスト

 もちろん1つ1つの役割は非常に重要であり高度なスキルが要求されますが、すべてを兼ね備えたスーパーマンを探し出すよりはましです。それぞれがきちんと役割をこなし、かつチームとして組織だって動いていけば、スーパーマン的データサイエンティスト個人以上の活躍と成果を出すことも、もしかしたら可能になるかもしれません。

 データサイエンティストに求められている期待と成果は何か。バズワードに惑わされず、本質的に成果を得るためには現実的にどうすればいいのか。もう一度考えることが重要なのです。

エリック松永(Eric Matsunaga)
プライスウォーターハウスクーパース株式会社 エンターテイメント&メディア リードパートナー
バークリー音学院出身のプロミュージシャンという異色の経歴を持つアーティストであり、放送から音楽、映画、ゲーム、広告、スマホまで、幅広くメディア業界の未来をリードする人気メディア戦略コンサルタント。アクセンチュア、野村総合研究所、デロイトトーマツコンサルティンクグメディアセクター APAC統括パートナーを経て、現職。主な著書:『クラウドコンピューティングの幻想』(技術評論社)、『イノべーション手法50 -デフレ時代を勝ち抜く経営術-』日経BPムック。GQでも連載を掲載中。その他、メディア系専門誌、ウェブメディアに執筆多数。多方面での講演も話題になっている。

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