長年にわたりエンタープライズ向けソリューションを企業に提供してきた日本IBMでは、企業における情報活用を支援すべく、そのための検索エンジン「IBM WebSphere Information Integrator OmniFind(OmniFind)」をラインナップにそろえ、現在、提案活動を進めている。日本IBMでソフトウェア開発研究所情報マネージメント技術開発技術部長/ソフトウェア・アーキテクトを務める濱田誠司氏は、5月22日に開催された「エンタープライズサーチカンファレンス」の席上で、企業が現在抱えている情報活用に向けた課題と、それらを解決するにあたってのOmniFindの有効性、さらにOmniFindを用いた情報活用の高度化手法について講演した。
社内情報の活用はなぜ進まないのか?
- 日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア開発研究所
情報マネージメント技術開発
技術部長
ソフトウェア・アーキテクト
濱田誠司 氏
競争優位を確立するうえで、社内に蓄積された“情報”を活用する必要性が、ここにきてさらなる高まりを見せている。しかし、情報活用を実践するうえで企業には解決すべき問題がいくつも残されている。セミナーの冒頭で濱田氏は、企業の情報活用にまつわる課題として次の3つを指摘した。
まず濱田氏が挙げたのが、情報の種類に関するものだ。具体的には、社内に存在する情報の7割以上がデータベースなどで管理されていないことから、情報に意味づけがなされておらず、その迅速な活用が困難になっているというわけだ。
また、多くの企業では社内の情報を検索するためのツールが十分には整備されていないのが実状だという。その結果、情報を探し当てるために勤務時間の2〜3割が割かれているとされ、業務効率の低下を招いているのである。
さらに、社内に情報が存在しているものの、その価値の見極めが困難であることから、苦労して情報を探し当てたとしても社員の意思決定に十分活用されていないのだ。「企業の競争力を高めるために、これらの課題を解決するための環境の整備が、企業には早急に求められている」(濱田氏)
そして、その実現に向けて日本IBMが提案しているものこそ、企業向け検索エンジンのOmniFindなのである。