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ESPイベント特集

ウチダスペクトラム株式会社

ESPから情報系サービスプラットフォームに進化する---ウチダスペクトラム

田中亘
2006/06/12 11:00

企業の競争力を強化するために、戦略的な情報活用を実現する次世代情報系サービスプラットフォームとは何か。5月22日に開催された「ZDNet Japan エンタープライズサーチカンファレンス」にて、ウチダスペクトラム株式会社SMART/InSight事業推進グループ執行役員の長尾唱氏が講演した。

テーマは「ESPから情報系サービスプラットフォームへの進化」

ウチダスペクトラムは、内田洋行と米Software Spectrumの合弁会社で、設立から11年目を迎える。創業当初からソフトウェアのリセール事業を推進してきたが、2003年1月にノルウェー Fast Search & TransferとOEM契約を結び、検索エンジンを中核とした情報系サービスプラットフォームを提供している。

既存製品であるEnterprise Search Platform(ESP)「SMART/InSight 1.1」は、一元化されたサービスによって、インテリジェントかつダイナミックな情報統合を実現した。共通プラットフォームによる共有データによって、個別業務システムの上位レベルで情報の収集や統合から活用までも可能とした。

ウチダスペクトラム株式会社 SMART/InSight事業推進グループ 執行役員 長尾唱 氏
ウチダスペクトラム株式会社
SMART/InSight事業推進グループ 執行役員
長尾唱 氏

「ESPを導入すれば、これまでの縦割り型業務や孤立したシステムによる弊害が取り除かれ、ビジネスの視点から情報が入手できるようになり、情報アクセス手段の一元化が可能になる。例えば、データベースとドキュメントの区別なく、社内外の情報をまとめてポータル画面に表示したり、既存システムを変更せずにデータ統合や柔軟なアプリケーション連携が行える」(長尾氏)。

すでに、個別アプリケーションを統合するためにミドルウエアの利用が促進されているが、データを統合する手段としてESPが注目されつつある。情報のオペレーションから情報の利用へと、情報システムの重心が移動しているのだ。そしてSMART/InSightでは、ドキュメントプロセスエンジンに、ビジネスロジックを入れることができる。この機能によって、「二つのデータソースをマージする」「データを除去する」といったことができるので、データ統合への応用も期待されている。

先ごろ同社は、SMART/InSightの最新版「SMART/InSight 2.0」をリリースした。長尾氏は、このSMART/InSight 2.0について次のように説明する。「ESPから情報系サービスプラットフォームへの進化をテーマとしており、企業内外の情報収集と活用、および流通のための新しいイネーブラーとなる。検索エンジンとしての基本性能だけではなく、さまざまなデータソースから検索してきたデータを共有し、発信や流通させる基盤となることで、新しいプラットフォームを実現する」。

具体的には、爆発的に増大する情報に対して、その収集から発信までの一連のプロセスを6つのステップでサポートするという。まず、膨大な情報を収集し更新する「情報収集」。次にメタ情報を付加して蓄積する「情報統合」。そして情報の検索から発見、分析までを行う「情報検索」。情報の検索手順を登録し新着情報のモニタリングを行う「情報モニタ」。さらに、情報に対するタグ付けや検索手順の共有を実現する「情報共有」。最後に、収集された情報に付加価値をつけて「発信・流通」することで、検索を超えたコミュニケーションインフラが構築される。

検索プロセスやタグ(分類情報)を共有化することで、多くの人たちの「知の連関」を実現し、質の高い検索による情報活用を実現するという。

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