社内外のあらゆる情報の検索環境を実現
杉崎氏によると、Oracle Secure Enterprise Search 10gではOracle Identity and Access Managementによって職務権限に応じた情報を検索することが可能になるという。同様に、これまで個々のディレクトリに対して行っていたアクセス制御の設定作業も、基準となるディレクトリに対して行うだけで済み、そのためのコストや労力が大幅に削減されるわけだ。
「当社のある顧客は、社内に60ものディレクトリが存在しており、社員の異動のつど、個々のディレクトリに対してアクセス制御にまつわる設定の変更を行っていた。このような企業でもOracle Secure Enterprise Search 10gとOracle Identity and Access Managementを用いることで、社内の全情報を職務権限に応じて容易に検索できるようになり、設定作業負荷も大幅に軽減することができた」(杉崎氏)
一方で、企業内にはさまざまな業務要件にあわせるかたちで情報が加工され保存されている。その価値を最大化するためには、それらのすべてに対応することが求められる。これに対してOracle Secure Enterprise Search 10gでは、データベース内に格納された構造化されたデータと、各種の業務アプリケーションで用いられる構造化されていないデータの双方を検索対象に設定でき、PDFや圧縮ファイルなどを含む150を超えるデータフォーマットに対応している。さらに、インターネットをはじめとした社外の情報も検索対象に設定することで、社内外のあらゆる情報を対象に、情報の検索作業を支援することが可能なのだ。
しかも、Oracle Secure Enterprise Search 10gは実装や運用管理を容易に行うための配慮がなされている。例えば、各種アプリケーションを構築するためのAPIが提供されており、そのための作業を短期間に行えるほか、インストールの実作業やバックアップなどの運用管理はほぼマウス操作だけで行うことが可能だ。
「Oracle Secure Enterprise Search 10gの開発にあたって、オラクルでは迅速かつ簡単に利用環境を整備できることを目標として掲げた。実際に、検索エンジンとして機能させるためのセットアップに必要な時間はわずか10分ほど。もちろん、オラクルのデータベースにまつわる知識も一切不要だ」(杉崎氏)
20年にわたる製品開発のノウハウを反映
杉崎氏によると、オラクルでは約20年にわたって検索製品の開発を続けており、Oracle Secure Enterprise Search 10gにはその過程で培った技術的なノウハウが大いに反映されているという。この新たな情報検索基盤に対する企業の関心は高く、4月からLinux版、5月からWindows版のOracle Secure Enterprise Search 10gの出荷をそれぞれ開始したところ、すでに約150社を超える顧客が興味を示しているという。Oracle Secure Enterprise Search 10gに着目した理由として、多くの企業でセキュアな検索環境の実現を挙げているという。
杉崎氏はこのような市場ニーズを踏まえ、「Oracle Secure Enterprise Search 10gをあらゆるアプリケーションの検索エンジンに位置付けて訴求することで、その普及を推進させたい」と今後の営業戦略を述べるとともに、「Oracle Secure Enterprise Search 10gによって検索作業の高度化が可能となる、さまざまな面で他者との差別化を図るうえで、今後、企業における情報検索の重要性はより高まるはずだ」と述べ講演を締めくくった。
詳細製品情報はこちら→
http://www.oracle.co.jp/database/secure-enterprise-search.html
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