2008年には新製品も登場する--Citrixでの今後の取り組みを語ったXenSourceの元CEO

山下竜大(編集部) 2007年10月25日 19時00分

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 Citrix Systemsがネバダ州ラスベガスで開催している「Citrix iForum 07」カンファレンス2日目の10月24日、基調講演にXenSourceのCEO(最高経営責任者)であったPeter Levin氏が登場。Citrixにおける今後の取り組みについて語った。

 Levin氏は現在、CitrixのCEOであるMark Templeton氏の直属の部下であると共に、XenSourceの社員および製品群を中心に新たに発足されたバーチャライゼーション&マネージメント部門を率いることになるという。

 Levin氏は、「バーチャライゼーション&マネージメント部門では、サーバとワークロードにおける1対1の関係を仮想化インフラによりn対nの関係にすることを目指している。また、新規のサーバ導入において9%しかない仮想化インフラの導入比率を拡大していくことも目標のひとつだ」と話す。

 昨日の基調講演でTempleton氏も話していたとおり、仮想化インフラが導入されたサーバ環境はまだまだ少ない。しかし、コスト、投資効率、省エネルギー、エコロジーなど、さまざまな効果が期待できることから非常に注目されている分野であることは間違いない。

 「新しい部門では、あらゆるシステムに仮想化インフラを搭載していきたいと考えている。これにより、リソースを有効に活用し、変化に柔軟に対応できるシステムを実現したいと思っている」(Levin氏)

 それでは同氏が言う仮想化とは、いったいどのような効果をもたらすのだろうか?

 「仮想化されていないサーバのCPU利用率は約10%といわれている。これを仮想化することで利用率を70%以上に高めることができる。これによりリソースの有効活用が可能になり、投資効果を向上することができる」(Levin氏)

 CPUの有効利用ができる理由をLevin氏は、「XenSourceのコアテクノロジであるハイパーバイザーがCPUに最適化されて設計されているため。これにより、より一層のリソースの有効活用が可能となっている」と話している。

 サーバの仮想化を実現する新製品「Citrix XenServer」では、シングルサーバ環境の管理が可能な「Express Edition」から、中小規模の「Standard Edition」、そして大規模向けの「Enterprise Edition」の3製品が提供される。

 「すべての製品で使いやすさと拡張性が兼ね備えられている。具体的には、Windowsのインターフェースにネイティブ対応した使いやすさと、64ビット環境にも対応したスケーラビリティを実現した。さらに、システムのインストールも10分で可能だ」とLevin氏。

 「技術者ではない私が10分でインストールできるのだから、ここに集まっている技術者の皆さんはもっと短い時間で導入できるだろう」(Levin氏)

 また、CitrixのXenSource製品群は、しっかりとしたパートナーエコシステムにより顧客に提供されることも特長という。同氏は、「オープンなAPIを提供しているので、ISVパートナー企業は、各社の製品にXenSourceのテクノロジを容易に組み込むことも可能になる」と話している。

 さらに今後は、XenSource製品群に高可用性を実現する機能を提供する計画だ。たとえば、1台の物理的サーバに10の仮想サーバを構築した場合、仮想サーバがダウンしても問題はないが、物理的サーバに障害が発生すると仮想サーバも利用できなくなってしまう。こうした問題を解決するための仕組みを搭載するという。

 Levin氏は、「Citrix製品との相性も良く、たとえばCitrix Provisioning Serverと組み合わせることで、データセンターにおける複数のバーチャルマシンに、ひとつのデスクトップイメージをオンデマンドで配信できる機能なども実現した。そのほかにも多くのアイデアがあり、2008年にはさらに新しい製品が登場するだろう」と話している。

元XenSourceのPeter Levin氏 買収完了によりCitrixのCEO、Mark Templeton氏の直属の部下となったPeter Levin氏。
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