- テレビ番組を記録する唯一の方法は聖書の大きさのビデオテープで、最大でも1時間半しか録画できなかった。
- 手に入るポルノは、近所の駐車場の草むらに捨ててあるぼろぼろになった雑誌だけだった。
- 家の中にはコンピュータは1台しかなく、それ以上あったとしても、インターネットに繋げるのは1度に1台だった。
- フラットスクリーンのテレビなどなかった。
- Twitterは「ショートメッセージ」と呼ばれており、「tweet」は1人にしか送れなかった
私は当時小さ過ぎてベータマックスとVHSの戦争は覚えていないのだが、世界でもっとも古いビデオデッキで録画した「ザ・シンプソンズ」の番組を見ようとして、すぐにテープが引っかかったり絡んだりしてどうしても見られなかったことは確かに覚えている。胸が張り裂けそうだった。
インターネット世代の子どもたちは、過去のどの世代の子どもたちよりも多くのポルノを見ている。私が子どもの頃は、近所にいた汚れた老人が前夜に寝ていたところの近くで、捨てられている雑誌を見つけられれば幸運だった。「子どもが子どもを産む・・・これは親の責任だ」などと言うのは間違いで、インターネットの責任かもしれない。
当時は無線などはなかった。無線と言えばラジオだけで、それが主な娯楽だった。戦時の英国のように聞こえるかもしれないが、10年前はそれほど前のことではない。Windows XPはまだ出ておらず、私はまだ学校の制服を着ていて、私たちが使っていたコンピュータではWindows NTが動いていた。
少なくとも、商業的にはそういうものは存在しなかった。わたしの属する世代は、両目が少し寄ってしまいながらブラウン管テレビの前に釘付けになって過ごした世代だ。「電磁波に気をつけてください」という注意書きのステッカーを今見ると笑えるが。
そう、気づいていない人が多いが、この新しい現象は基本的にショートメッセージだ。携帯のショートメッセージは依然としてTwitterよりははるかに一般的ではあるものの、以前はニュースは友人のグループ(今日では「ソーシャルネットワーク」)を通じてゆっくりと伝搬していた。今では、160字のスペースで、文字通り全員に対してメッセージを送ることができる。
10年あれば、多くのことが変わる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ