IT部門のあり方を変えるソーシャルメディアの10の活用法

Mary Shacklett (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2012-10-03 07:30

 IT部門は、ソーシャルメディアとソーシャルネットワーキングを実装することによって、マーケティングや、経営、事業運営を支援してきた。今では、ソーシャル型のコミュニケーションをIT部門の仕事に役立てる方法も分かってきている。

 IT部門が抱える主な課題は、現在でもプロジェクト管理、技術的な問題の解決、コンサルテーション、情報の精度と速さ、そして常時運用を継続する責任などが中心だ。これらの問題では、対等な立場の人間のネットワーキングや情報共有などに取り込んだ、ソーシャル型の手法が威力を発揮しつつある。以下では、「ソーシャル」型の取り組みによって、ITの世界で何ができるのかを簡単に見ていこう。

1.クラウドによる協調プロジェクト管理

 多くの企業は、デスクトップ版のプロジェクト管理ソフトウェアに業を煮やし、全員が自分のタスクや締め切り、状況を入力できる、クラウドベースのプロジェクト管理ツールに移行しつつある。プロジェクトのチームメンバーはまた、クラウドベースのツールを使うことで、オンラインで協調し、プロジェクトの問題や障害を解決することができる。中には、毎年完了できるプロジェクトの数が2倍に増えた企業もある。

2.スクラムミーティング

 すべてのチームメンバーが集合し、状況を報告し、問題を識別し、それらの問題をグループとして解決する毎週のスクラムミーティングは、プロジェクトを加速するソーシャルネットワーキングを対面で行う、ローテク版の実装だと言える。一部の企業は、この手法に非常に力を入れており、必要なら廊下で直ちにミーティングを開けるようしているところさえある。

3.現場で行うヘルプデスク業務のためのモバイル協調作業および問題解決

 長年の間IT部門は、現場への出張で時間を失わざるを得ない、ヘルプデスク要員やサポート要員たちの問題と格闘してきた。今では、モバイル技術によって、ヘルプデスクの通話の状況をただちにシステムに記録することや、待ち行列からヘルプ要求を選択すること、互いに協力してグループで技術的な問題を解決することさえ可能になっている。

4.研究開発のフォーラムにクラウドを使用する

 クラウド上に置かれ、サードパーティーアプリケーションを活用するサイトが多くなっている中、ベンダーが常に変化する企業顧客のニーズに合わせてソリューションを進化させていくことも同様に重要だ。ベンダー製品に関するソーシャルネットワークのフォーラム・掲示板は、IT部門が次に実現する機能の重み付けをし、次にベンダーに求める機能を決めるチャンスを与えてくれる。

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