プロジェクトを途中で去るマネージャーに贈る、引き継ぎを成功させる6つのティップス - (page 2)

Andrew Makar (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2013-01-18 07:30

#4:語られない真実や裏話を共有する

 プロジェクトの手法は重要だが、プロジェクトを完遂させるのは詰まるところ人なのである。さまざまなチームメンバーの性格と、プロジェクト自体が持つ文化について、新任のプロジェクトマネージャーに伝えておくべきだ。動機付けを必要とするメンバーや、監督せずともひとりで目標を達成できるメンバーが誰なのかを知っておくのことが重要だ。例を挙げると、暗いオフィスにこもり1日10時間にわたってコードを記述していたいという開発者がいるかもしれないし、自らの作業範囲に関係するものごとを仕切ろうとするメンバーもいるかもしれない。

#5:プロジェクトの利害関係者と彼らの関心事について概要を伝えておく

 プロジェクトに影響を与える利害関係者やスポンサー、ビジネス上の顧客について知っておくことも重要である。特定のプロジェクトに対して、利害関係者はそれぞれ異なる関心を抱き、違った影響を与える。利害関係者の中には、状況報告会議の24時間前に資料を欲しがる人もいるし、会議の前にレビューの実施を求める人もいる。また、自分がするべきことだけを知りたい人もいる。引き継ぎ作業のための十分な時間があるなら、新任のプロジェクトマネージャーを利害関係者に会わせておくべきだろう。

#6:引き継ぎ後の2週間は電話対応ができるようにしておく

 引き継ぎ後、少なくとも2週間は電話対応ができるよう備えておくことをお勧めする。あなたが社内の別プロジェクトに移籍する場合、こういった備えは良識ある企業人としての証になる。一方、他社に転職する場合、電話がかかってくる機会はあまりないだろうが、スムーズな移行を促すということもプロジェクト管理のプロフェッショナルであるあなたの仕事なのである。このため電話がかかってきた際には、元いたチームに手を貸す必要も出てくるはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]