「Windows XP」を使い続ける--そのリスクは? - (page 3)

Toby Wolpe (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2013-05-10 07:30

Windows XPに対する衰えない人気

 同氏によると、Windows XP人気が衰えを見せない理由の一部は、そのテクノロジ自体と、リリース後の状況だという。

 同氏は「比較的長い経済低迷期があり、この経済低迷期の前には、成功したとは言えない『Windows Vista』が投入されていた。こういった観点から状況を見るのがよいだろう」と述べている。

 「その後、『Windows 7』が登場したものの、同時に不景気も到来した。このため、『壊れていないものを直してはいけない』という風潮がまん延したのだ。人々はちゃんと動作し、サポートもしっかり行われているシステムを手にしていた。このような状況で、必要性もないのにアップグレードにお金をかける動機などあるのだろうか?」(Ferguson氏)

Windows XPに対する親近感

 同氏は、Windows XPというOSに対する親近感や満足感についても言及している。

 同氏は「同時期における『Mac OS X』を見てみると、そのルック&フィールはほとんど変更されていない。一方MicrosoftのOSは、メジャーアップデートのたびにルック&フィールを変更しているように見受けられる」と述べている。

 「Windows 7や『Windows 8』でもルック&フィールに対する比較的大きな変更が加えられた結果、人々はそういったものに抵抗を示すようになっているのかもしれない」(Ferguson氏)

 同氏によると、Windows XPに成功をもたらした要因は、今では同OSを長らく使い続けてきた企業の足を引っ張っているという。

 同氏は「こういった企業は、知的財産の保護が重要となる業界に属している場合、極めて居心地の悪い状況に追いやられる。デューディリジェンスを怠らないようにするには、知的財産を守るための手段を惜しんではならない。これはレガシーOSを稼働させながらでは実現できない」と述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]