Windows XPに対する衰えない人気
同氏によると、Windows XP人気が衰えを見せない理由の一部は、そのテクノロジ自体と、リリース後の状況だという。
同氏は「比較的長い経済低迷期があり、この経済低迷期の前には、成功したとは言えない『Windows Vista』が投入されていた。こういった観点から状況を見るのがよいだろう」と述べている。
「その後、『Windows 7』が登場したものの、同時に不景気も到来した。このため、『壊れていないものを直してはいけない』という風潮がまん延したのだ。人々はちゃんと動作し、サポートもしっかり行われているシステムを手にしていた。このような状況で、必要性もないのにアップグレードにお金をかける動機などあるのだろうか?」(Ferguson氏)
Windows XPに対する親近感
同氏は、Windows XPというOSに対する親近感や満足感についても言及している。
同氏は「同時期における『Mac OS X』を見てみると、そのルック&フィールはほとんど変更されていない。一方MicrosoftのOSは、メジャーアップデートのたびにルック&フィールを変更しているように見受けられる」と述べている。
「Windows 7や『Windows 8』でもルック&フィールに対する比較的大きな変更が加えられた結果、人々はそういったものに抵抗を示すようになっているのかもしれない」(Ferguson氏)
同氏によると、Windows XPに成功をもたらした要因は、今では同OSを長らく使い続けてきた企業の足を引っ張っているという。
同氏は「こういった企業は、知的財産の保護が重要となる業界に属している場合、極めて居心地の悪い状況に追いやられる。デューディリジェンスを怠らないようにするには、知的財産を守るための手段を惜しんではならない。これはレガシーOSを稼働させながらでは実現できない」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。