これは、進化のステップだ。次に研究者たちは、悪意のあるハッキングを行うようになるのに、どれがもっとも大きな影響を与えたかを突き止めようとした。そして、3つの要因が挙げられた。
1番大きな要因は、セキュリティの欠如とソフトウェアの脆弱性が周囲に溢れていることだ。これは、若くて好奇心旺盛な精神にとっては、大きすぎる誘惑だ。ほかの大きな要因は、学校によるハッキングの容認と、より経験を積んだハッカーとの交際だ。
何ができるのか
研究者たちは、できることは2つあると結論づけている。
このフレームワークでは、学校がハッキングを一切容認しないことと、早い時期に干渉する(例えば、中学校および高校でコンピュータ倫理についての授業を行う、監督下でコンピュータセキュリティを守る競争をさせる、組織に対するコンピュータセキュリティサービスを整備するなど)ことを求める。学生たちのハッキングに対する倫理観を強め、コンピュータに対する興味をプラスの方向へ向けるためだ。
私は、ハッキングを容認せず早い時期で干渉すべきという教授たちの結論についてどう思うか、何人かの教師と管理者に尋ねてみた。しかし残念ながら、期日までには1つも回答を受け取ることができなかった。
最後に
私がこの記事から感じたものは何だったのか?それは、深刻な罪悪感だ。振り返ってみると、学生たちが自分のハッキングについて話したとき、私は何度も、多くの教師たちと同じような、控えめな反応をしてしまっていた。私はまた、セミナーや学校で話をする際に質問されると、情報を与えてしまったという点でも罪がある。
私はXu教授、Hu教授、Zhang教授、そしてデータを提供し、記事からの引用を許してくれたACMに感謝したい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。