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中小企業のインフラとして「手離れのよいこと」はできない--弥生の岡本社長 - (page 2)

山田竜司 (編集部)

2013-11-21 13:44

--最近注力していることは。

 2014年対策です。この年は、消費税率引き上げとWindows XPのサポートが終了が重なるため、非常に重要な年になります。

 Windows XPのサポート終了対策をしっかりと認識しているユーザーは少数です。9月時点で弥生ユーザーの25%は未だにWindows XPを使っているのです。

 だからこそ、われわれはWindows XPユーザーを対象に一般価格より低い価格でPCを提供するキャンペーンも実施しました。

 中小企業の顧客が、会計やPCの買い換えといった本業以外の業務になるべく時間をかけなくて済むようにしたいのです。

 XPのサポート終了問題に向けて3年前からキャンペーンを組んでいますが、直前になるとPCの在庫が足りなくなるかもしれません。顧客には早めの対応を勧めています。

--最近実施したITの取り組みについて。

  IT企業なのでIT活用度は高いのですが、1月から開発体制が変わりました。開発部門は製品開発と社内向けの2つに分かれています。製品開発は内製です。以前は社内向けの基幹システムを外注していましたが、これも一部内製化し自分たちで運用するようになりました。

 われわれは会計ソフトだけでなく、基幹系のシステムをサービスとして扱うようになりました。基幹システムについて、顧客向けに提供するものと社内で利用するものに質的な差がなくなってきたことが社内システムを一部内製化した大きな理由の1つです。クラウドサービス「弥生オンライン」などを自社の基幹システムとして利用しています。基幹システムの開発だけでなく運用管理も一部内製化しました。

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