NTTが米DellのITサービス部門を買収する方向で最終調整に入ったと3月8日の日本経済新聞が報じた。NTTデータを通じて買収するとしており、同日10時30分の時点で、NTTデータは内容について何らかのコメントを発表する予定はないとZDNet Japanの取材に答えている。
ジャーナリストの松岡功氏は「事実であるならば、NTTはNTTデータのITサービスにおける海外事業強化、DellはEMC買収も含めてITインフラ事業へのリソース集中が狙いと言える。これでDellはクラウドサービスも含めて“サービスではなくプロダクトに集中する”ことを明言したことになる」とコメントしている。
報道によると、買収額は4000億円超。Dellの医療機関や自治体といった北米の顧客を軸に、ビッグデータ活用などで拡大する需要を取り込むという。
Dell側の中核となる企業はPerot Systems。米大統領選挙に立候補したRoss Perot氏が設立した企業で、2009年にDellが買収した。