フェーズI:計画立案と対応範囲の決定
ITのSOX法対応第一歩は、ステアリングコミッティの一部であるITコントロールサブコミッティの設定から始まる。サブコミッティは、ITのSOX法対応プロセスを監督し、SOX法対応プロセス全体にITの対応を統合、そして、ステアリングコミッティとの意思疎通を図る。そして、リーダーにはプロジェクト実行に必要な権限が与えられると同時に、説明責任も課せられる。
IT対応計画の策定に当たっては、まず、対応すべき主要アプリケーションとそれをサポートするシステムを判明する。
それを基にプロジェクト計画を策定し、財務のSOX法対応チームと調整を図る。プロジェクト計画は最終的には財務とITの対応を統合したものとなり、経営者をはじめとするステークホルダー全員の承認を得る必要がある。
ITコントロールにおける最大の困難は、「アプリケーションコントロール(業務処理統制)に誰が責任を持つのか?」ということである。ITGIが策定した「ITのSOX法対応ロードマップ」には、「ビジネスオーナーは特定のビジネスプロセスの業務処理統制に責任を持ち、IT部門はプロセス所有者がコントロールをテスト・導入することを支援し、全般統制(アクセス制限、変更管理、バックアップなど)が確実に導入され、信頼できるものであることを保障する」と記述されている。
フェーズII:リスク評価
アプリケーションやそれをサポートするシステム(データベース、OS、ネットワーク、物理的環境)にリスクを管理するために必要なコントロールを導入する。リスク評価でしばしば検討される要素には次のようなものがある。
リスク評価に基づき、ITコントロールチームは対応アプリケーションとサポートするシステムを更新し、プロジェクトの範囲を再調整し、同時にSOX法対応計画全体も更新する。
フェーズIII:コントロールを文書化
財務報告書の信頼性を脅かすリスクを抑制するために、コントロールを文書化する。コントロールには以下の2つのタイプがある。
【参考】 業務処理統制と全般統制の関係
業務処理統制の信頼性を確保するためには「全般統制」が必要である。SOX法が施行された背景には、財務報告書の改ざんがある。こうした詐欺行為は、次のような方法で防ぐことができ、そこではITが重要な役割を果たす。
コントロールの文書化について特定のフォーマットが指定されているわけではないが、ITGIは、コントロールの文書化について表3のように示唆している。
| 文書化のレベル | 内容 |
|---|---|
| 企業レベル |
|
| 活動レベル |
|
日本版SOX法とITの関わり、ツール導入を実践する際の留意点などをまとめた「導入間近に迫る、日本版SOX法ソリューションガイド」もあわせてご覧下さい。
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