運用管理の“見える化”に注目--仮想環境の効率的な管理が今後の焦点に

新澤公介(編集部)

2009-08-11 22:24

 IDC Japanは8月11日、2008年の国内システム/ネットワーク管理ソフトウェアの市場規模実績と、2013年までの同市場規模予測を発表した。2008年の同市場規模は、前年比6.4%増の2774億3100万円。2013年までに3486億円まで拡大すると予測している。

 2008年の同市場の成長率は、2007年の11.7%より5.3ポイント下げた6.4%となった。主な要因として、2008年下半期の金融危機でシステム更改案件が減少したことが挙げられる。これまで市場を牽引してきたジョブ管理ツールやイベント自動化ツールの伸びが鈍化したと分析している。

 一方で大手企業を中心にシステム全体の“見える化”を図る、構成管理ソフトや性能管理ソフト、問題管理ソフトなどは成長を維持した。インシデント管理と問題管理の強化を図る企業や、障害対策に向けたハードウェアの監視、またデータベースやアプリケーションサーバなど業務システムで使用するアプリケーションの性能監視などに対する需要が増加したことを理由に挙げている。

 同社では今後も、構成管理ソフトや性能管理ソフト、問題管理ソフトへの投資は強まると予測。加えて、物理環境と仮想環境の一元的な構成管理やリソース管理、プロビジョニングの自動化など、運用管理ソフトを用いた仮想化環境を効率的に管理するためのニーズが市場の成長を促進していくとしている。

2008年〜2013年国内システム/ネットワーク管理ソフトウェア市場の売り上げ予測 2008年〜2013年国内システム/ネットワーク管理ソフトウェア市場の売り上げ予測

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