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ソニーグループのトップがモビリティー分野で示した「価値観の大転換」 - (page 2)

松岡功

2022-01-14 10:34

「これからのデータ活用は『アクティブインテリジェンス』が決め手になる」
(Qlik Technologies 最高戦略責任者のDrew Clarke氏)

Qlik Technologies 最高戦略責任者のDrew Clarke氏
Qlik Technologies 最高戦略責任者のDrew Clarke氏

 米Qlik Technologiesの日本法人であるクリックテック・ジャパンは先頃、2022年度の事業戦略に関する記者説明会をオンラインで開いた。冒頭の発言は、米国本社で最高戦略責任者(CSO)を務めるDrew Clarke(ドリュー・クラーク)氏が、その会見で、同社のビジョンとして掲げている「アクティブインテリジェンス」の重要性について語ったものである。

 会見の内容については速報記事をご覧いただくとして、ここではClarke氏の冒頭の発言に注目したい。

 アクティブインテリジェンスとは、Clarke氏によると「従来のビジネスインテリジェンス(BI)の次のフェーズに位置付けられるデータ活用の考え方」だという。Clarke氏と共に会見に臨んだクリックテック・ジャパン カントリーマネージャーの今井浩氏は、「リアルタイムの最新情報に基づく継続的なインテリジェンスにより即時の行動を促すこと」だと説明する。Qlikはこの言葉を商標登録していることから、まさしく同社ならではの戦略的なキーワードといえよう。

 表1は、アクティブインテリジェンスと従来のBIを比較したものである。中でも、従来型BIが「アクションの促進ではなく、情報を提供するための設計」なのに対し、アクティブインテリジェンスは「迅速なアクションを促す設計」だというのが、象徴的な違いと見て取れる。

表1:アクティブインテリジェンスと従来型BIの比較(クリックテック・ジャパンのサイトより)
表1:アクティブインテリジェンスと従来型BIの比較(クリックテック・ジャパンのサイトより)

 会見の質疑応答で、「Qlikはなぜ、アクティブインテリジェンスを前面に打ち出しているのか」と聞いたところ、Clarke氏は「当社がアクティブインテリジェンスを提供できるケイパビリティーを持つ唯一のデータアナリティクスベンダーだからだ」と答え、さらに次のように述べた。

 「例えば、製造業におけるグローバルなサプライチェーンに目を向けると、パンデミック(世界的な感染症の大流行)の状況においてさまざまな問題が起きており、その影響が多々出ている。そうした中で、素早くデータを得て的確な判断を行い、すぐさまアクションを起こしていくことが、企業にとってこれから勝ち抜いていくための非常に重要な要件になってくる。それこそがアクティブインテリジェンスで、企業におけるデータ活用の決め手になる」

 激戦市場のBI分野でこれまで有力ベンダーの1社として存在感を示してきたQlikが、アクティブインテリジェンスを掲げて先行した形をユーザーに印象づけようという戦略と見て取れる。逆に言うと、アクティブインテリジェンスという言葉がユーザーの間で広く使われるようになれば、同社の存在感も一層高まっていくだろう。Qlikにとっては2022年が正念場となりそうだ。

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