78%の情シスが忙殺されている
昨今の感染症拡大に伴い、経営環境が激変しました。特に今回の大きな変化は、一斉にテレワーク環境の構築でした。実施にあたり誰よりも大変だったのは情報システム部門だったと思われます。
従来の管理体制では、総務部が携帯電話を管理している会社などあります。しかし、短期間でテレワーク環境を構築するには、部門の壁など議論していては間にあいませんでした。ノートPCの調達はもちろんのこと、必要な携帯電話を新規調達することやWi-Fiなどネットワーク環境が無い社員へWi-Fiデータカードを優先的に再配布するなど、いくら時間があっても足りない状態でした。
ひとり情シス・ワーキンググループが2020年8月に実施した「情シス実態調査」では、22.5%の情シスが「とても忙しい」、55.8%が「忙しい」と全体の3/4以上が、通常時期に比較して多忙を極めていることも報告されています。
ITインフラの弱い部分を直撃
しかし、本当に大変だったのは、リモートワークを構築するための機器の導入ではなく、リモートワークを支える社内ITインフラの準備や増強に手間取りました。今までは、社内やデータセンターでサーバーを管理する、状況によってはすぐ行けて対応できるものでしたが、現在ではリモートで管理しやすい状態にしなければいけません。より管理を徹底的にシンプルにしていく方法があることが重要であることが実感されました。