あらゆる業務プロセスをデジタル化・見える化し経営目標の進捗度合いを全社で共有する「WorkOS」とは?

monday.com株式会社
社長
渡邉 興司氏
monday.com株式会社
社長
渡邉 興司氏
新型コロナウイルス禍を経てテレワークやオフィスレスな働き方が増えてきた昨今。そんな時代だからこそ、共にプロジェクトを進行するチームメンバーが具体的にどういったフローで仕事を進めているのか、その進捗具合はどうであるのかを把握することが重要になる。また、これまで対面で確認せざるを得なかったような属人化した業務についても確認が難しい状況だ。そんなニューノーマルな働き方をサポートしようと立ち上がったのがmonday.com株式会社である。本稿では、同社 社長の渡邉 興司氏に、日本市場における事業展開を語っていただくとともに、monday.com製品ならではの魅力や優位性について話を聞いた。

あらゆる業務プロセスをローコード・ノーコードで実現する「WorkOS」

まずは、貴社の事業概要を教えてください。

渡邉氏 monday.com株式会社(以下monday.com)は、2012年にイスラエル・テルアビブで創業したSaaS企業であり、2021年12月に日本法人を立ち上げ、2022年10月に国内市場への本格的な参入を発表しました。日本(東京)以外にもテルアビブ、ニューヨーク、サンフランシスコ、マイアミ、シカゴ、デンバー、ロンドン、キエフ、ワルシャワ、シドニー、メルボルン、サンパウロ、シンガポールといった世界各都市にオフィスを構え事業を展開しています。

事業を開始して約1年が経ちましたが、日本での事業展開はいかがでしょうか。

渡邉氏 事業展開が始まったばかりなので、monday.comの知名度はまだまだ低いものの、日本は他国に比べポテンシャルが非常に高いエリアだと実感しています。当社製品のサブスクリプションはユーザー課金制なので、人口が多い地域のほうが有利です。アジアのヘッドクォーターとしてオーストラリア・シドニーに拠点があり、ビジネスも順調に伸びていますが、日本の人口はオーストラリアの約5倍なのでそれ以上の伸長が期待できるマーケットだと期待しています。

それでは、monday.comが提供している製品群についてご紹介をお願いいたします。

渡邉氏 monday.comは「WorkOS」をコンセプトとして、企業や組織におけるさまざまな業務フローをローコード・ノーコードで構築できるSaaS型の業務管理ツールを提供しています。

 お客様の業務プロセスに合わせて一からシステムを構築していただくことも可能ですし、200種類以上のテンプレートが用意されておりますので、お客様の業務プロセスに合致したテンプレートを選択し それをカスタマイズして利用していただくことも可能です。

 monday.comの基本となる製品が「monday work management」です。これは、あらゆる業務プロセスを柔軟に構築できるプラットフォーム製品となっています。

monday work managementの画面イメージ。プロジェクト規模の大小に関わらず、タスク管理やリソース管理、共同作業などを利用でき、業務フローの最適化を図ることができる
monday work managementの画面イメージ。プロジェクト規模の大小に関わらず、タスク管理やリソース管理、共同作業などを利用でき、業務フローの最適化を図ることができる

「monday work management」のほかに展開されているプロダクトについても教えてください。

渡邉氏 monday.comでよく利用されている業務プロセス関して、その業務プロセスに特化した機能を付加し、基本となるプロセスとデータモデルを事前定義してパッケージ化した製品群を提供しています。それが、営業および顧客対応チーム向けの「monday Sales CRM」と、製品開発チーム向けの「monday Dev」です。

 これらの製品は「monday work management」プラットフォーム上に構築されていますので、「monday work management」と同様に柔軟にカスタマイズが可能です。

monday Sales CRMの画面イメージ。顧客管理、リード管理、販売パイプライン管理や販売後のオンボーディングの管理、パフォーマンスダッシュボードといった顧客のライフサイクル全体を管理するために必要な機能を提供している
monday Sales CRMの画面イメージ。顧客管理、リード管理、販売パイプライン管理や販売後のオンボーディングの管理、パフォーマンスダッシュボードといった顧客のライフサイクル全体を管理するために必要な機能を提供している
monday Devの画面イメージ。スプリント管理、かんばんビュー、製品ライフサイクル管理、アジャイルレポートといった製品開発チームが製品のライフサイクル全体を企画・構築・管理するためのあらゆる機能を網羅している
monday Devの画面イメージ。スプリント管理、かんばんビュー、製品ライフサイクル管理、アジャイルレポートといった製品開発チームが製品のライフサイクル全体を企画・構築・管理するためのあらゆる機能を網羅している

WorkOSを軸に、さまざまな部門に特化したプロダクトを提供されているのですね。では、monday.comならではの製品特徴について教えてください。

渡邉氏 monday.comは、IT技術者でなくても容易に使い始めることができるのが大きな特徴です。monday.comのお客様の多くが、IT部門主導ではなく、業務部門主導でご導入いただいております。業務部門のユーザーご自身が、業務に合わせてカスタマイズしながらご利用いただいているケースがほとんどです。

 特徴的な機能として「ダッシュボード」があります。これは、業務やプロジェクトのさまざまな情報を一元的に表示することで、重要事項が一目でわかるようにしたものです。また、UI設計にもこだわっており、直感的に使えるようなシンプル性はもちろん、色、デザイン、アニメーションなどに遊び心を入れることで、思わず使いたくなるようなUIに仕上げました。

 まさにmonday.comの社名の由来にもなっている「憂鬱になりがちな“月曜日(Monday)”でも楽しく出社できる」というコンセプトを体現した、ユーモアあふれるユーザーフレンドリーな製品群と言えます。

部門の壁を乗り越えた全社的な業務プロセス管理が実現

monday.comを導入することで運用面にどのようなメリットを得られるのでしょうか。

渡邉氏 最近は、特定の業務に特化したSaaS製品が数多く提供されていて、部門最適で様々なツールが導入されているケースが多く見られます。しかしそうなると、部門ごとに異なるシステム、ツールが導入されることになるので、業務のサイロ化が進むリスクにつながってしまいます。

 monday.comを利用することで、各部門の業務プロセスに即した機能をローコード・ノーコードで構築しながら最適化できますし、すでに導入されているツールとも柔軟に連携できますので、部門をまたがる業務プロセスを一元的に管理することが可能になります。

業務のサイロ化を解消しながら、全社的なプロセス管理が実現するのですね。ここ数年で便利なSaaS製品が市場で数多く登場していますが、各サービスとmonday.comの違いはどういったところにありますか。

渡邉氏 monday.comは、単純にタスクをTo-Doリストとして管理するような従来の製品とは異なります。

 企業には経営目標があり、これを達成するためには、経営施策に落とし込んでいく必要があります。それがどんどんカスケードダウン(※組織の上層が設定した目標や戦略が、部門や社員といった下層へ細分化していくこと)していくと、それぞれの従業員のタスクに落ちていきます。

 monday.comは、日々のタスク管理・プロジェクト管理を行えるとともに、進捗のステータスをアップデートしていくことで、自身のタスクが経営目標にどのように貢献しているか、どのくらい効果を出せているのかなど、経営目標に対する達成度が見える化できます。

 そのため、現場の従業員はモチベーションを高く持って働けるようになりますし、経営層は経営目標がどのくらい達成できているのかをリアルタイムで管理できるようになります。つまり、単なるタスク管理ツールにとどまらず、全社規模で業務プロセスを管理できるプラットフォームとしてmonday.comをご活用いただけるのです。

monday.comは、現場だけでなく経営層も使える管理プラットフォームとしての役割を果たしているのですね。monday.comを利用しているのは、主にどのような業種の企業でしょうか?

渡邉氏 当社は、全世界で186,000社以上のお客様にご利用いただいており、日本においてもすでに500社以上のお客様を獲得しています。現在では特定の業種を問わず、200以上の業界のさまざまな企業でご利用いただいております。たとえば、ある製造業では、現場プロセスの改善活動にmonday.comを活用したことで、多くの収益効果を得られました。

 また新製品の開発プロセスでmonday.comを利用したことで、新製品のリリースのスピードが1.8倍に向上したという企業もあります。さらにソフトウェア開発の現場や、工場のファシリティマネジメントにも活用している事例も出てきています。

日本での事業展開を開始した1年の間に、すでに多くの企業が効果を実感しているのですね。外国産のSaaS製品ということで日本語でのサポートが受けられないと心配する企業もいらっしゃるかと思いますが、monday.comではどのようなサポートを行っているのでしょうか。

渡邉氏 イスラエル本社の開発チームに日本人エンジニアが参加しており、開発時からUIの日本語化を手がけているため、日本国内向けのローカライズは万全です。また、お問い合わせに対しても日本語によるサポートが行われますので、安心してご利用いただけます。

最新テクノロジーを取り入れた製品開発とパートナーエコシステムの拡大を検討

日本企業が推進するDXにmonday.comはどのように貢献できるのでしょうか。

渡邉氏 DXには、アナログ・物理データをデジタル化するデジタイゼーション、個別の業務プロセスをデジタル化していくデジタイゼーション、そして 組織を横断する全体業務プロセスのデジタル化と新たな価値創出のための変革を実現するデジタルトランスフォーメーションの3つの段階があると言われています。monday.com は、主にデジタライゼーションとデジタルトランスフォーメーションの段階に貢献できると考えています。

 真のDXを実現するためには、個別及び全体の業務プロセスをデジタル化・自動化することによる業務効率化を進めるだけではなく、もう一歩踏み込んでデジタルによる価値創造が必要です。monday.comは業務効率化のプラットフォームとしてだけでなく、価値創造のプロセスを支えるプラットフォームとしてもご活用いただけます。

今後の展望について教えてください。

渡邉氏 AIをはじめとする最先端技術についても積極的に取り入れる方針です。その一環として、「monday AI assistant」をリリース予定であり、これによりmonday.com内でAIアプリを自由に構築できるようになります。

 また、日本国内のISV(独立系ソフトウェアベンダー)と協業、連携も進めています。monday.comで利用できるテンプレートやアプリケーションを弊社のapp marketplaceで公開していますが、国内のISVと一緒にソリューションを開発し、app marketplaceで公開していく計画です。

 さらに、日本においてはパートナービジネスをよりいっそう強化していきます。日本企業ではIT導入についてシステムインテグレーターや代理店を頼るケースが多いので、そういった企業と密な関係を築いて、お客様との接点をさらに増やしていこうと考えています。

monday.comのさらなる活躍を期待しています。本日はありがとうございました。

提供:monday.com株式会社
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