世界に通用するソフトウェア企業を目指す--テンアートニ改めサイオスの野望

山下竜大(編集部) 2006年11月08日 02時49分

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 テンアートニは11月6日、社名を「サイオステクノロジー株式会社」に変更した。新しい会社名であるサイオス(SIOS)は、「Software for Innovative Open Solutions」の頭文字から名付けられたもの。社名変更により同社は、世界で通用するソフトウェアテクノロジ企業を目指すと共に、2009年に連結売上で90億円を実現するための中期経営計画を推進する。

 1997年5月にJavaとLinuxによるシステム開発会社として設立されたテンアートニの会社名は、当時インターネット技術を企業システムに活用する仕組みとして大きな注目を集めていた「イントラネット(intranet)」を逆さまに読んだ「tenartni」が語源となっていた。

 当時としては新鮮だった“イントラネット”という言葉も、今では少々古くさいイメージもあり、来年会社設立から10年目を迎える同社では、より新しいイメージの会社を目指すべく社名やブランドの刷新に至ったという。

 「夢あふれるソフトウェアテクノロジで価値を創造し、社会の発展に貢献する」ことを企業理念とするサイオスでは、オープンソースソフトウェアの開発と利用を軸に、オープンソースからウェブアプリケーションに関わる事業を推進し、常に次世代を担う企業として社会から信頼される企業になることを経営方針としている。

 サイオスの代表取締役社長である喜多伸夫氏は、「会社名にはこれ以上ないシンプルで陳腐化しないイメージを採用したいと思っていた。アルファベット名であるSIOSの“OS”は、あえて“Open Solutions”にしてある。“Open Source”にしなかったのは、顧客が望んでいるモノが必ずしもオープンソースだけではないためだ。どちらかといえば、オープンスタンダードに近いかもしれない」と話す。

 サイオスの当面の戦略としては、まず研究開発(R&D)部門を強化し、ソフトウェア開発力を高めていく計画だ。同社には複数の著名なLinuxカーネルエンジニアも在籍しており、この技術力を生かした最先端のLinuxソリューション開発を推進する。また、ウェブアプリケーション開発に実力を発揮できるJavaエキスパートも数多く育成していく計画という。

 同社はまた、2006年6月に買収が完了した高可用性(HA)クラスタシステムを提供するSteelEye Technologyの米国R&D拠点を拡充することで、日米欧のソフトウェア販売力を強化し、ワールドワイドでの売上拡大を目指す。喜多氏は、「特に、CDP(Continuous Data Protection:継続的データ保護)を実現するソリューションを中心としたビジネスを拡大していきたい」と言う。

 喜多氏は、「オープンソースを中心に、顧客が真に望んでいるソリューションを提供することで、“世界で通用するソフトウェアテクノロジ企業”と呼ばれる会社になりたいと思っている。今後のサイオスにぜひ注目してほしい」と話している。

SIOSの喜多伸夫氏 「世界で通用するソフトウェアテクノロジ企業を目指す」とサイオスの喜多社長。
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