Collins氏:Radian6を買収した理由は、ソーシャルメディアの分析という分野で圧倒的にナンバーワンの製品と技術力をもっていたことです。DellやPepsicoなどFortune 500の優良企業がRadian6を選んできましたが、それらの企業のニーズに応えるだけの十分な力をもっています。加えてマネタイゼーションにも優れている。本当にブリリアントなチームです。
今後、我々のソリューションにおいて、モニター、アナライズ、エンゲージというソーシャルエンタープライズに必要な要素をすべてしてくれると確信しています。
この11月、ニューヨークで「Radian6 Social Marketing Cloud」を発表しました。Salesforceに統合されてから最も大きな製品発表となりましたが、この中でもソーシャルエンタープライズな視点から注目してほしいのは「Radian6 Social Hub」です。これはルールベースのエンジンで、TwitterやFacebookなどで交わされている膨大な量の会話を管理することができます。もちろんリアルタイムなレスポンスも可能です。今後、マーケターは膨大な量のソーシャルデータにアクセスしなくてはなりませんが、Social Hubを有効に使えば、顧客の好みに合わせたキャンペーンを打つことも容易になるでしょう。
--ソーシャルやモバイルなど、コンシューマーからエンタープライズの世界への技術流入が進むなか、あなたが現在最も注目している技術は何かありますか。
Collins氏:個人的にはソーシャルインテリジェンスの世界に非常に興味があります。ソーシャルな世界にいかにレバレッジをかけることができるのか、そういった技術に注目しています。
たとえばiPhone 4Sに搭載されたSiriは、ものすごくインテリジェントな機能だと思います。フロントエンドサーチとしてこれほどすぐれたアーキテクチャを久々に見たような思いです。ソーシャルエンタープライズの世界にもこういった技術を取り入れる余地はあるのではないでしょうか。
--最後に、ソーシャルエンタープライズの導入を検討している日本企業に向けて、メッセージをお願いします。
Collins氏:我々は日本という国、そして日本のユーザーを非常に尊敬しています。日本は世界に先駆けてモバイルの活用の道を示してくれたリーダーであり、クラウドにおいても早くから導入が進んできました。私から見れば、日本は非常にソーシャルに適した国であり、コレクティブシンキングの傾向が強く、良い製品や技術をいっせいに受け入れることができる柔軟性があると感じています。
それほどのポテンシャルがあるのですから、ソーシャルエンタープライズの分野でも必ず、日本はリーダーになれるでしょう。そのためのお手伝いをSalesforce.comがしていければとても嬉しいですね。
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