IT業務のアウトソーシング--見過ごされがちな10の問題 - (page 3)

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2012-02-03 07:30

#7:優先順位

 これは重要な検討項目だ。あなたの会社は、アウトソーシング企業にとって数ある顧客の1つに過ぎない。では、どういった顧客が優先されるのだろうか?実際のところはどうなのだろうか?最も支払いの良い顧客が真っ先に優先されるはずだ。あなたの会社がそういった顧客でない場合、大口顧客がアウトソーシング企業に対して優先的な対応を求めた時に、あなたの会社は後回しにされることになる。優先的な対応を求めるのであれば、アウトソーシング企業に対して多額の料金を支払うか、自社でIT部門を保有するかのいずれかを選択することになるだろう。

#8:士気

 IT部門の技術者を解雇することで、他の従業員も簡単に解雇されてしまうのではないかと考えるようになる。こういった士気の低下から立ち直るには長い時間がかかるはずだ。また従業員たちは、社内にIT部門がなければ、問題が発生してもすぐに解決されないということを肌で感じるようになる。

#9:一貫性

 一貫性は、上に記した多くの項目を考慮した結果である。IT部門の業務をアウトソーシングした場合、あなたは技術者への指示の転送や、指示系統やセキュリティに関する再教育、自らが決定権を持っていないスケジュールへの対応といったことを日常的に行わなければならなくなる。また、さまざまな技術者が作業に携わるため、その都度異なる解決手法が採用されたり、社内標準などお構いなしの設定がなされたりすることを覚悟しなくてはならなくなる。

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