3.仕事環境を変えることを考える
ロンドンにある世界最大規模の眼科専門病院Moorfields Eye Hospital NHS Foundation TrustのIT部門で臨時の責任者を務めているToby Clarke氏は、リラックスするための一番の方法は走ることだと述べている。「わたしは外に出て、ぼんやりすることにしている」と同氏は言う。「ランチタイムのジョギングは、なにより素晴らしい。体型と健康を維持することは、とても役に立つ」
CIOは、日々の運用上の問題のせいで、仕事から離れるチャンスが減ってしまうことが多い。Clarke氏も、現在のIT部門でリーダーシップを発揮するためには、膨大な量のマルチタスクを行う必要があると認めている。ITリーダーが圧力を緩和したいと思うなら、環境を変えて仕事のストレスと緊張を減らすことを考えるべきだ。
「わたしはオフィスを出て、どこか別の場所で仕事をするのが好きだ」と同氏は述べている。「それでも十分に仕事は進められるし、ストレスは後ろに置いてくることができる。そうすれば、重要なことに集中できる」
4.納得して意思決定を行う
英国ハンプシャー州の消防機関、Hampshire Fire and Rescue ServiceでICT部門の責任者を務めるNeil Moore氏は、CIOは自らの選択に関わるリスクを理解することで、ストレスを管理できると述べている。確信を持って重要な決断をすることは重要だ。
「起きる可能性のある最悪の事態が何かを考えることで、潜在的なリスクを理解できる」と同氏は述べている。「意思決定をする際、どの選択をしても組織にメリットがあるという状況になるようにしておけば、意思決定プロセスのストレスは大きく減る」
Moore氏は、同氏が推進するデジタル変革プログラムと、組織で採用するOfficeスイートを選択するにあたって「Google Apps」ではなく「Office 365」を選んだ際の決断について語った。同組織では、両方のサービスを80人のスタッフで2カ月間試用してみたという。
Office 365を選択するかどうかはギリギリの決断だったが、最終的にはどちらのサービスがもっとも適しているかという判断になり、特に財務スタッフの要求が重視された。ストレスを管理する上で重要なのは、納得して決断することだとMoore氏は言う。「Office 365を選んだことで、後悔して夜中に目が覚めてしまうようなことはない。これはどちらのソリューションでもうまくいくと分かっていたからだ」と同氏は述べている。
5.自分に投資する
ベンチャー支援のBlenheim Chalcot Accelerateでグループの技術責任者を務めるMark Ridley氏は、自分のスイッチをオフにする方法を見つける必要があると述べている。「CIOは週7日、1日24時間追いまくられていることも多く、自分自身や、家族のための時間を見つけることは極めて重要だ」と同氏は言う。
Ridley氏の熱心な趣味の1つに、ロッククライミングがある。「わたしは週に何度かロッククライミングに行くが、その時だけはスマートフォンを身の周りに置いていない。クライミングウォールの一番上にいるときに、電話の音で気が散るのはよくないことだから」と同氏は言う。
多くのCIOはアウトドアスポーツを嗜んでいるが、そういった活動の魅力はギーク的な性質があることだという。「わたしはマウンテンバイクが趣味だが、以前はバイクのすべての部品の重さを量っていたし、キットから最高の力を引き出す方法を考えるのを楽しんでいた。それはすべて、何パーセント改善できるかという話だった」と同氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。