Gartnerは2015年、2016年には前年比で30%増となる64億台のIoTデバイスが利用されると推計した。さらに、2020年にはこの数が210億台に膨れあがると予想している。このIoTデバイスの急増に備えて、企業は急いでデータ(構造化データと非構造化データの両方)の爆発的な増加への対応を進めている。PwCの調査によれば、企業の61%が自社の事業でもっとデータの分析に力を入れるべきだと考えており、そうしなければ、競合他社に後れを取る可能性があると回答している。
競争についていくために、多くの企業はビッグデータを扱える人材を集めている。もしあなたが、数字を扱う要領を知っており、ビッグデータの全体像を整理し、説明し、管理するスキルを持っているなら、以下に紹介するいくつかの職種を検討してみてはどうだろうか。
1.ビッグデータアーキテクト
アーキテクトとはもともと建築家の意味だが、建物を生み出す建築家と同じように、ビッグデータアーキテクトもデータ管理システムの設計図を作る。その役割は、社内および社外のデータを評価して、データを結合し、組織化する方法を設計することだ。ビッグデータアーキテクトの仕事に興味があるだろうか?ネットワーク機器の製造および販売で有名な多国籍企業Ciscoは、一流のビッグデータアーキテクトを必要としており、「ビッグデータ、アナリティクス、およびモノのインターネットのソリューションとas-a-serviceプラットフォーム」を提供するビッグデータアーキテクトを求めると説明している。
2.ビッグデータエンジニア
ビッグデータエンジニアの仕事は、企業と協力して、ビッグデータソリューションの開発、保守、テスト、評価を行うことだ。Googleはビッグデータエンジニアの応募ページで、「顧客の技術的な問題を解決し、Googleの製品によって、顧客の事業をより生産性が高く、協働的で革新的なものにする方法を素早く示すことができる」人材を求めるとしている。また、「Consulting Magazine」に4年連続で「もっとも働きやすい企業」の1つとして挙げられている、バージニア州リッチモンドの企業CapTechは、企業の事業部門とIT部門のギャップを橋渡しできるデータエンジニアを求めるとしている。
3.ITデータサイエンティスト
データの解析や分析のプロフェッショナルには、この職種がお勧めだ。最高峰の大学のいくつかが、トップレベルのビッグデータ専門家を探している。たとえばジョンズホプキンス大学応用物理研究所(APL)は、ITデータサイエンティストを募集しており、特に「データサイエンスおよびデータアナリティクスサービスの指揮をとる」ことができ、「アナリティクス、計量分析、データ可視化技術、モデリングの専門性を、さまざまな事業や技術的ニーズのソリューションを発見するために応用」できる人材を求めている。
提供:iStockphoto/ismagilov,