ザイリンクスは3月19日、FPGA(Field Programmable Gate Array)の性能をはるかに凌ぐ、新しい製品カテゴリとなる「adaptive compute acceleration platform(適応型演算アクセラレーションプラットフォーム、ACAP)」を発表した。
ACAPは、幅広いアプリケーションとワークロードの需要に対してハードウェアレベルで適応可能な、高度に集積化されたマルチコアヘテロジニアス演算プラットフォーム。システム動作中に動的に適応可能なACAPは、CPUやGPUとは比較できないほどの単位ワット当たり性能を達成するとしている。
ACAPのイメージ図
ビッグデータやAIが急速に普及しつつある現在において、ACAPはビデオトランスコーディング、データベース、データ圧縮、検索、AI推論、ゲノミクス、マシンビジョン、ストレージおよびネットワークの計算アクセラレーションなど、幅広いアプリケーションにおけるアクセラレーションに威力を発揮する。
また、ソフトウェア開発者やハードウェア開発者は、C/C++、OpenCL、Pythonなどのツールを使用して、エンドポイント、エッジ、クラウドアプリケーション向けにACAPベースのシステムを設計することができる。最初のACAP製品ファミリ(コードネーム「Everest」)は、TSMC社の7nmプロセステクノロジで開発を予定し、2018年内のテープアウト、2019年に顧客向け出荷予定だという。