ANA、AI活用した要因分析ツールを検証--課題解決に向けた改善点を明確化

NO BUDGET

2019-11-07 15:04

 全日本空輸(ANA)は、電通国際情報サービス(ISID)と共同で要因分析ツール「CALC(カルク)」を使い、グループ全体の業務高度化や、アイデア創出における同ツールの有効性を検証する。

 CALCは、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)が開発したツールで、独自の人工知能(AI)をベースにしている。

 機械学習やディープラーニングといったAIの多くの手法は予測機能を持つが、因果的関係は推測しないため、施策のための要因分析には適していないことがある。これに対してCALCは、データから改善したい項目(改善項目)に直接的に影響を与える項目(因子)を、因果モデルとして導き出す。そのため、マーケティングにおける購買・顧客満足度の要因分析や製造業における不具合事象のメカニズム解明を行う場合など、何が因果的に関係しているのかが容易に理解でき、課題解決に向けた施策・改善のポイントを明確にすることが可能となる。

 今回の検証は、ANAの実際の業務データを活用し、ISIDの支援のもとでANAとANAシステムズで行う。複数の業務データをCALCで分析し、それぞれの業務に応じた具体的な改善施策を導き出す。また、解析ツールとしての特徴や扱いやすさを評価し、ANAのAI活用の拡大に貢献できるかを検討する。

 

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]