全日本空輸(ANA)は、日本オラクルが提供するSaaS型の調達管理システム「Oracle Procurement Cloud」を導入した。海外88拠点で利用を広げ、間接財の調達コストのうち約5%を削減する。日本オラクルが7月9日に発表した。
ANAグループでは、2015年に調達改革プロジェクトを立ち上げ、課題として「調達業務全体を可視化する仕組みが必要なこと」「関連規定の整備とそれを順守する仕組みが必要なこと」「調達コストの最適化に向けた組織横断的な推進体制が必要なこと」の3つを挙げていた。
Oracle Procurement Cloudについては、見積、検収、支払、在庫管理、調達分析に至るまでの一連の処理をシームレスにカバーできること、また役務サービス系の購買にも対応しているなど、同グループの調達業務に適合していると評価した。また多言語・多通貨に対応しているため、多くのグローバル企業がOracle Procurement Cloudを利用して購買管理を行っている実績にも着目している。
さらに、ユーザー部門だけで維持できるSaaS型であることや、使い勝手やユーザーインターフェース、初期導入コストや運用コストも含めた総所得コスト(TCO)の点でも高く評価している。