自社のソフト資産、把握してますか?--ウチダスペクトラムがソフトウェア資産管理のアセスメントサービスを開始

CNET Japan Staff

2008-10-20 15:38

 ウチダスペクトラムは10月20日、企業のソフトウェア資産管理(SAM、Software Asset Management)への取り組みを支援する新サービス「SAMアセスメントサービス」の提供を開始した。

 「SAMアセスメントサービス」は、企業内で利用されている市販ソフトウェアのライセンス所有状況や購入実績などを証明できる説明責任の確保、違法コピーなどの法的リスクの回避、TCOの削減を目的として、質問票への回答やヒアリングなどからソフトウェア資産管理に対する、その企業の成熟度についての現状と改善点を提示するもの。

 内容は、ソフトウェア資産管理に関する国際標準規格である「ISO/IEC 19770-1」、および同規格をベースにソフトウェア資産管理コンソーシアムが発表している「ソフトウェア資産管理基準Ver2.0」に基づいたもの。平均2カ月程度のアセスメント期間後に、レベル0(管理なし)からレベル5(最適な管理)までの6段階のレベルに分けて客観的な評価を行う。評価は「SAM環境の整備」「SAMトレーニング」「管理台帳の整備」「照合・是正の定期実施(棚卸)」「ソフトウェア調達の効率化」の5つの評価ポイントについて行われ、各ポイントにおけるリスクの洗い出し、充足する事項および改善点の報告を行うという。

 SAMアセスメントサービスの標準価格は200万円(税別)より。

 また、ウチダスペクトラムでは、SAMアセスメントサービスの提供に合わせ、これまで個別に提供してきた複数のSAM関連サービスを体系化した。前出のSAMアセスメントサービスに加え、eラーニングによる教育サービス「SAMトレーニングプログラム」、ソフトウェア資産管理に関する統合情報サイト「SAMポータル」、ソフトウェア購入プロセスの標準化を行う「ウェブ・プロキュアメント・システム」、所有ライセンスの内容と契約状況を一括管理するレポートサービス 「My Asset Reporter」、ツールを利用して現在のソフトウェアのインストール状況を把握する「SCCM棚卸支援サービス」といった既存のサービス、それに2009年より提供開始予定のソフトウェア資産の管理手順についてのアドバイスを行う「SAMプロセスコンサルティング」を合わせて、一連の総合サービスとして提供していくという。

 これにより顧客は、コーポレートガバナンス(企業統治)やコンプライアンス(法令順守)による説明責任の確保、社会的信用の失墜防止などのリスク対策、ライセンス購入方法の統一化や未使用ライセンスの活用によるコスト削減、ソフトウェア調達窓口の集約や事業統廃合時の迅速なIT統合などの業務効率化を行えるとする。ウチダスペクトラム代表取締役社長の町田潔氏は、「従来のSAMソリューションは、実施段階におけるツールによるサポートを中心としたもの。ウチダスペクトラムでは、アセスメントや構築プロセスのコンサルティングにまで踏み込み、継続的な支援を行っていく」と、同サービス体系の優位性を強調した。

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