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米ZDNet編集長Larryの独り言

アップル「WWDC 2021」でみえたライバル見据えた進化--プライバシー機能など充実 - (page 2)

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2021-06-10 06:30

 理論的に見た場合、この種のプライバシー保護は興味深い。しかし、次々に生まれてきたニュースレタービジネスすべてによって、さまざまなクリエーターに収益化の手段がもたらされたことを思い出してもらいたい。そういったトラッキングがより困難になる可能性はあるだろう。つまり、影響が及ぶのはターゲティング広告だけではない。そしてウェブサイトのアナリティクスに対してどのような影響が発生するのかは不透明だ。

Craig Federighi

 Appleはプライバシー擁護を推進するこうした動きによって、自社がプライバシーの強力な守護役になれるとアピールしている。ただ、筆者は独立した非営利団体がアプリのプライバシーに関するレポートを調査、公表してくれればよいと思っている。そう思っているのは筆者だけだろうか。

Apple版VPN

 またAppleは「iCloud+」についても概説した(製品にプラス記号を付加するという手法は、もはやお蔵入りにしてもよいのではないだろうか?)。このプラスで追加されたものには、「Private Relay」や「メールを非公開」、「HomeKitセキュアビデオ」のサポートが含まれている。

 AppleはPrivate RelayをVPNとは呼ばなかったが、実体はVPNのような機能だ。同社は以下のように述べている。

 Safariでのウェブ閲覧時にPrivate Relayを用いることで、ユーザーデバイスから送出されるトラフィックすべての暗号化が保証されるため、そのトラフィックは、ユーザーと訪問先のウェブサイトの間に位置している何者であっても、またAppleや、ユーザーのネットワークプロバイダーであったとしてもアクセスや読み取りが不可能になる。ユーザーのリクエストすべては2つの異なるインターネット中継サーバーを介して目的地に送り届けられる。1つ目の中継サーバーは、ユーザーの実際の位置情報が特定されないよう、その地域に割り当てられた匿名のIPアドレスをユーザーに割り当てる。2つ目の中継サーバーは、ユーザーが訪問しようとしているウェブアドレスを復号し、トラフィックを本来の宛先に転送する。このようなかたちで情報を分割することで、ユーザーが誰であるか、そしてどのウェブサイトに訪問しようとしているのかという情報が1カ所で掌握できなくなるため、ユーザーのプライバシーが守られるようになる。

そしてホームセキュリティビデオについて

 また、iCloud+ではHomeKitセキュアビデオに対するサポートが組み込まれる。これは、「Ring」を含むAmazonのコネクテッドホーム製品に狙いを定めたサービスだと考えられる。

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