CASE-2:VMware AirWatch「あり」のB社の場合
B社では、A社と同じくB2Bの領域でビジネスを展開するメーカーだ。セールスパーソンの業務効率向上を目的に、A社と同じく数年前からスマートフォンをセールパーソンに支給・携帯させている。唯一A社と異なるのは「VMware AirWatch」を活用し、セールスパーソンが利用する業務システムやSaaSのアプリケーション、業務で使用するデータに、スマートフォンからセキュアにアクセスし、活用できる環境を整えていることだ。
この環境では、業務システムを使うためのワークスペースと、スマートフォンのローカルの環境が区分けされ、業務データがローカルに保存されることもない。これならば、モバイルワークの生産性を高めながら、セキュリティが担保できる──。そう判断したB社では、VMware AirWatchを導入・活用している。
そんなB社で働く鈴木氏(仮名)は、A社の山田氏と同様に、出張先で顧客から以下のような依頼を受け取る。
「2日前に提出してもらった見積書を、宛名と数量を変更して出し直してほしい。期限は本日16時50分」──。
そのメールを読み、時計に目をやった鈴木氏は、次のアポイントまで2時間の余裕があることを確認した。時刻は13:00。最寄りのコーヒーショップに入店すると、スマートフォン上のワークスペースから、会社の見積書作成・管理のシステムをタップして呼び出し、当該の見積書に手を加え、変更を完了させた。それを、同じワークスペース内のメーラーを使い客先に送信。依頼の見積書変更を済ませた旨と、内容に間違いがないかどうかの確認を取るために客先に一報を入れた。すると顧客から次のような返答を得ることができた。
「業者選定の会議が急に早まってね。無理を言って申し訳なかったが、見積りの内容はこれでOK。素早い対応で助かったよ」
この返答を得たのち、鈴木氏は、スマートフォンのワークスペースから、部で利用する営業支援のSaaSアプリケーションにアクセスし、売上げ見込みに修正を加えた。ワークスペース内にある業務システムやSaaSアプリケーションへのアクセスは、一度のID/パスワード入力で行える。そのため、一連の業務の中で使うシステムを切り替えてもストレスはない。
こうして、顧客からの依頼を済ませた鈴木氏は、少しの休息を取ったのちに次のアポイント先に向かったのである。
VMware AirWatchの仕組みをもっと知る
以上の仮想ケースからも明らかにとおり、スマートフォンで業務システムを使えるか使えないかで、ビジネス現場の業務効率・生産性には大きな開きが出る。
そもそも、スマートフォンなどのモバイルデバイスをビジネス現場に利用させる本来の目的は、社外での業務効率の向上にあったはずである。そう考えれば、スマートフォンなどのモバイル環境上でも、社内の端末と変わらない業務処理の環境を整備することが必要とされるはずだ。もちろんその際には、スマートフォン/タブレットならではの使いやすさと、企業のセキュリティをともに担保することも重要となる。
そうした課題を一挙に解決し、ビジネス現場によるモバイルワークの効率と生産性を高めるのが、VMware AirWatchである。
ならば、VMware AirWatchは、どのような仕組みによって、こうしたモバイルワークの環境を実現しているのか──。詳細にご興味のある方は、是非、以下のドキュメントをご一読いただきたい。モバイルワークの生産性とセキュリティを同時に高めるVMware AirWatchの機能と効果がつぶさにとらえられるはずである。