企画広告 提供:アトラシアン株式会社

組織を成長させるチームワークアトラシアンの歴史と哲学が支援

アトラシアンは2002年にオーストラリアで創業して以来、「Jira」「Confluence」などの製品を通じて、企業のコラボレーションや生産性の向上を支援してきた。同社のツールは世界で30万社以上に導入され、その成長は今なお続いている。日本法人のアトラシアン株式会社は2013年に設立。本拠を横浜に構え、独自の企業文化とビジネス手法で日本市場に根を下ろしてきた。同社代表取締役社長のスチュアート・ハリントン氏に、ZDNET Japan編集長 國谷武史が、アトラシアンの成長の軌跡とコラボレーションプラットフォームベンダーとしての今後の展望を聞いた。

<写真左:アトラシアン株式会社 代表取締役社長 スチュアート・ハリントン氏 同右:ZDNET Japan編集長 國谷武史
写真左:アトラシアン株式会社 代表取締役社長 スチュアート・ハリントン氏
同右:ZDNET Japan編集長 國谷武史

横浜から日本全国のビジネスパーソンの
働き方を変えたい

國谷 ハリントンさんは、アトラシアンに入社されてからどのくらいになりますか?

ハリントン氏 私が入社したのは12年前になります。アトラシアンの日本法人を作ることが私の最初の仕事でした。会社を設立し、私が第一号社員になりました。

國谷 日本では一貫して横浜を拠点にされています。何かこだわりがあるのでしょうか?

ハリントン氏 実は最初は渋谷でスタートしたのですが、私自身が鎌倉で長く暮らしていることもあって、横浜スタジアムの近くに素晴らしい物件が見つかったんです。実際に移転してみると、横浜の利点がたくさん見えてきました。交通の便がよく、東京にもほど近い。その後は馬車道へ移転したのですが、築100年以上の歴史ある倉庫をオフィスにできました。天井高6メートルという開放的な空間で、横浜らしい環境です。そして現在は観光地として世界中の人も訪れるみなとみらいのランドマークタワーをオフィスにしています。

 子供の頃、教科書で学ばれたかもしれませんが、江戸末期に横浜が開港しました。開港後、海外の文化を横浜から日本全国に広げたという歴史があります。諸説ありますがたとえば、ビールやアイスといった嗜好品、電話や水道のような社会インフラ、そしてラグビーやテニスといったスポーツ。横浜には 日本の近代化を支えた多くの「初めて」があるんです。アトラシアンがグローバルで培ってきたモダンな働き方。これを横浜から日本中に広げていければと考えています。

急速な成長を続けるアトラシアン
秘訣はチームワーク

國谷 アトラシアンは2002年の創業から20年以上、継続的な成長を遂げています。

ハリントン氏 アトラシアンは23年前、オーストラリアの2人の学生が「ネクタイをしたくない」という理由で始めた会社なんです。当初はカスタマーサービスを行う会社に技術サポートを提供することを生業とする会社を作ろうとしていました。しかしオーストラリアはどこへ行くにも10時間かかることから、コラボレーションの重要性に気づき、課題・プロジェクト管理ツールである「Jira」を開発したのです。

 Jiraの提供をはじめたら、コアビジネスよりも成功してしまったため、ソフトウェアビジネスへと舵を切りました。その後すぐに、2つ目の製品としてエンタープライズ・ウィキ「Confluence」を投入。最近ではサービスマネジメントのニーズに応えて、「Jira Service Management(JSM)」を展開しています。

 今ではグローバルの社員数が1万3,000人以上の規模になり、製品数も10を超えています。現在も成長しつづけていますし、2024年10月~12月でも20%以上の成長を記録しています。

 アトラシアンは開発者向けのツールを提供する会社というイメージが特に日本では強いのですが、世界のユーザーの半分は営業やマーケティング、人事などのビジネス部門であるという点も成長の要因のひとつだと思います。

國谷 継続的な成長を遂げてこられた秘訣は何でしょうか?

ハリントン氏 ひとつは製品開発に多大な投資を行っているという点があります。私たちの提供するツールは現在、クラウドから提供するSaaSの形態をとっています。お客様からサポートにくる問い合わせやご依頼、そしてコミュニティからの生の声を製品の機能改善に活かし、新機能をお客様に提供するというよいサイクルができあがっています。お客様の声から製品を改善し、それによってさらにお客様が増え、より多くのフィードバックを得られる。また製品を改善して、より多くの方に使っていただけるというわけです。

 また、私たちはいくつか重要な価値観を持っています。その中でも特に重視しているのが「チーム」という価値観です。証券取引所に上場する際のティッカーシンボルを、企業略称ではなく「TEAM」にしたほどです。

 一人では大きなことはできない。1プラス1が3になるようなチームを作ろうという考えです。F1レースのピットワークのように、数秒で作業を完了させるには、全員が息を合わせる必要がある。みんなで上を目指すというチームワークの文化を、今も変わらず大切にしています。

國谷 アトラシアンはDevOpsやサービスマネジメント以外の領域でも高く評価されています。

ハリントン氏 複数の調査会社から複数の分野でリーダーポジションの評価を受けているのは重要なことと感じます。特にフォーチューン誌の「これからの会社トップ50」で1位になったのはすごいことです。Open AIやSnowflakeよりも上位に評価されたのは、私 も驚きました(笑)。

 2024年からはマーケティングマネジメントプラットフォームというアナリスト企業による新しいカテゴリーでも高く評価されていますし、ユーザー数もこれまで以上に伸びています。開発者だけでなく、IT運用やビジネスパーソンにも広く使われるようになりました。

 私たちはプラットフォームとしての価値を特に重視しています。今後ますますAIの重要性が高まりますが、AIの力を最大限に活かすには、企業内で何が起きているかを可視化できる環境が重要であるからです。アトラシアンのプラットフォームはそれを実現できる位置にいると考えています。

対談写真

真のチームワーク文化を醸成するアトラシアン

國谷 アトラシアンといえばJiraが非常に有名ですが、その他のツールも注目度が高いようです。

ハリントン氏 世界全体で見ると、Jiraは12万社以上にご利用いただいていますが、Confluenceも10万社、Jira Service Managementは5万5000社、非同期ビデオメッセージングツールの「Loom」に至っては20万社にご利用いただいています。特に日本ではConfluenceのファンが多いように思います。文書作成や情報共有に対する意識が高いせいかもしれません。

 また最近では、「Jira Service Management(JSM)」の伸びが顕著です。比率で見ると、おそらく過去最高の成長率を記録しているのではないでしょうか。サービスデスクの効率化や人件費の最適化を目指す企業が増えています。

 特にグローバル企業では、Jira Service ManagementとConfluenceを組み合わせて使うケースが増えています。日本は人材不足が深刻化していますから、この組み合わせで効率を上げていく方向性は、とても理にかなっていると思います。

國谷 日本企業のコラボレーションやサービスマネジメントについて、どのような課題を感じていらっしゃいますか?

ハリントン氏 特に日本企業では、情報を自分で抱え込んでしまう傾向が強いようです。「秘伝のタレ」のように、情報を公開しないことが勝利につながるという文化があったためでしょう。しかし、生産性の低下やグローバル競争の激化など、多くの課題に直面している現代企業は、変化しなければならない時期に来ています。

 ただし、テクノロジー、カルチャー、実践(Practice)という3つの要素が揃わないと変革は難しいものです。アトラシアン以外に、これら3つすべてを提供できる企業は少ないと思います。技術も、成功事例も、そして変革の手法も、すべてお見せできます。

 最近では、グローバルに事業を展開している日本企業からの相談が増えています。海外子会社がアトラシアンを活用しているため、「これを機にプラットフォームを統一したい」というご要望をいただきます。開発部門でJiraとConfluenceを使うところから始め、これらのツールをビジネス部門へ展開、さらにサービスマネジメントへと広がっていく。そういったパターンが多いですね。

國谷アトラシアンのツール群は、企業全体のプラットフォームとして導入することが理想と感じます。

ハリントン氏 もともとアトラシアンは、ジムコリンズの『ビジョナリーカンパニー』で取り上げられている「フライホイール(弾み車)」モデルを採用しており、とても手ごろな価格で自らオンライン購入できるのが特長で、10人~100人の部署単位で導入されることが多かったんです。ところがユーザー企業の上層部から「社内のたくさんのグループがアトラシアンのツールを使っているようだが、一つの契約にできないか」という相談が増えてきました。

 そこで私たちは、Jira、Confluence、LoomそしてRovoをすべてのチームのプラットフォームとして構築し、その上に開発者向けのポートフォリオ、IT運用やサポートチーム向けのポートフォリオ、そして経営者向けのポートフォリオを配置しました。これによって、経営層は企業戦略とポートフォリオ管理を行い、アプリケーション開発部門はDevOpsによってデジタルサービスを素早く開発・展開、運用とサポート部門はITSM関連の製品を使いITとビジネスのサービス管理を行うことが可能になります。これが理想的な形です。

 もちろん、私たちのソフトウェアだけでビジネス全体を回せるわけではありません。他社製品とのインターフェースも用意していますので、アトラシアンプラットフォームをビジネスのハブとして導入いただくことが可能になるとともに、重複したソフトウェアを整理 することでコスト削減につながりますし、企業全体としての情報共有とコラボレーションがスムーズになります。

AIから見えるデータを重視すると統合プラットフォームが理想

國谷 多くの企業が成長や効率化のためにAI活用を検討していますが、アトラシアンにはどのような優位性があるのでしょうか?

ハリントン氏 AIのパワーそのものも必要ですが、むしろ“どのデータを見られるのか”という視点が重要だと考えています。アトラシアンのプラットフォームは企業内の事象、各部門の社員が何をしているかをすべて見える環境となっています。

 具体的には、全社のデータにアクセスでき、誰が何を行っているのか、何を話し合ったのか、過去の活動履歴も可視化できます。自社のデータや取り組みがどのようにつながっているかがわかるという点で、アトラシアンは大きな価値を提供できます。

國谷 日本のユーザーでもAIの活用は進んでいるのでしょうか?

ハリントン氏 正直に申し上げると、まだ実験的な段階です。世界中がAIに注目している状況ですから、日本企業もどうしようかと考えている段階でしょう。

 ただ申し上げたいのは、アトラシアンを使い始めると止まらないという点です。特にマーケティング部門では、企画段階などでAIを活用すると、今まで浮かんでこなかったようなアイデアがどんどん出てくるのです。英語の契約書を受け取ったときには、翻訳するだけでなくサマリーまでAIが作成してくれます。プロンプトを書くことなくアトラシアン上のすべてのデータを活用できる点が重宝します。

ツールから哲学、そしてソリューションへ

國谷 最近、アトラシアンは「System of Work」というコンセプトを掲げています。

ハリントン氏 System of Workは単なる製品ではなく、私たちの哲学を表現したことばです。日本においてもDXが長年注目されていますが、テクノロジーだけでは企業の変革は難しいのです。

 System of Workとは、経営層から現場まで全員が同じシステムを使い、つながっている状態を指します。経営層のビジネス目標が現場までつながって見える形になっていない、あるいは現場の活動が経営層から見えない、そういった断絶があってはいけません。皆がつながっているからこそスピードも上がり、アジャイルに活動できるようになり、個々人のモチベーションが高まる会社になれると考えています。特にAIの時代においては、このように組織全体がつながっていることが重要です。

 「なぜアトラシアンなのか」と聞かれれば、22年以上にわたってコラボレーションツールを提供してきた実績があり、ベストプラクティスを蓄積してきたからだと答えます。私たちは、その知見を哲学として定義し、そのノウハウをさまざまな製品のベースとして組み込む形で提供していきたいと考えています。

アトラシアンについて アトラシアンについて
ユーザー事例 ユーザー事例
提供      :アトラシアン株式会社 企画/制作   :朝日インタラクティブ株式会社 営業部 掲載内容有効期限:2025年7月31日
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