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Dell EMCストレージ製品ポートフォリオの現在ミッドレンジの新製品「PowerStore」のポテンシャル

他社を圧倒するストレージ製品ポートフォリオを持つDell Technologies。2年ほど前に発表した新たな主要ラインアップが一通り市場に投入され、今後の展開が気になるユーザーも少なくないだろう。5月に発表となった革新的なミッドレンジストレージ新製品「PowerStore」、およびそれと近い位置付けにある製品との関係性などを通じて、Dell EMCストレージ製品の概要をみていこう。

主要ブランドを揃えたDell EMCストレージポートフォリオ

 DellもEMCも多彩なストレージ製品を持っていたため、両社の統合により膨大な種類のラインアップとなっていた。これらを分かりやすく集約されたものが、以下のラインアップだ。

  • ハイエンドストレージ「PowerMax」
  • ミッドレンジストレージ「PowerStore」
  • エントリストレージ「PowerVault」
  • ファイルストレージ「PowerScale」
  • ソフトウェアデファインドストレージ(SDS)/ハイパーコンバージドインフラ(HCI)「PowerFlex」

 一方で、現時点では既存の他のストレージ製品も多くのラインアップが維持されているため、既存製品のユーザーが性急な移行を迫られることはない。

 「これだけ幅広いストレージ製品ポートフォリオを持つベンダーは他にないと思います」と語るのは、デル テクノロジーズ MDC事業本部 販売推進部長の羽鳥正明氏だ。

 「ストレージの選択肢は様々です。まず大きな分類として、外部ストレージかHCIか、という選択肢がありますが、前者は以前から大きな市場、後者も近年急拡大中の市場です。システム基盤の構成として考えれば、外部ストレージを用いる3層アーキテクチャのシステムと、HCIとは適材適所に使い分けられるもの。外部ストレージも、HCIの中のストレージの仕組みであるSDSも、いずれもユーザーにとって必須のストレージ環境なのです。そしてDell Technologiesでは、両方の市場で大きなシェアを占めています」(羽鳥氏)

デル テクノロジーズ MDC事業本部 販売推進部長 羽鳥正明氏
デル テクノロジーズ MDC事業本部
販売推進部長 羽鳥正明氏

新ミッドレンジ「PowerStore」が持つポテンシャル

 外部ストレージの中でも市場ボリュームが最も大きいとされるのが、ミッドレンジだ。Dell Technologiesはそのミッドレンジに、“ストレージの未来がここにある”とのキャッチフレーズで、意欲的な新製品PowerStoreを投入した。

 「PowerStoreは、4年前にDellとEMCが統合した後、初めて合同でゼロから開発したストレージ製品です。10年以上使い続けられるよう、最新技術を投入してオールインワンの新アーキテクチャを設計、ミッドレンジとしての優れた性能を実現しました。以前から提供しているミッドレンジストレージ『Unity XT』と比べ、7倍の高速化、1/3のレイテンシを実現、信頼性も99.9999%を追求しています。またデータ中心型のアーキテクチャとして幅広いインタフェースやプロトコルに対応し、従来型ワークロードも、コンテナなどクラウドネイティブな最新のワークロードも、一つに集約することが可能です」(羽鳥氏)

 PowerStoreは2020年5月にリリースされたばかりだが、多くのユーザーから注目を集めている。既に海外では本番稼働も始まっており、日本でも近く稼働開始となるユーザーがいるとのことだ。

PowerStoreの評価機をいち早く導入した、
株式会社大崎コンピュータエンヂニアリングからのコメント
評価機を導入しようと思った経緯 まずこの製品の概要を伺った際に、VxRailとどう使い分けるか気になりました。
X モデルは、ストレージ管理部分にESXが採用されており、ストレージとしてだけでなく、様々な利用用途があるのではないかと考えました。
弊社のお客様環境は、容量、パフォーマンスなどの導入する基準が高い事が多々あり、PowerStoreのデータ削減機能や性能、既設環境から移行する検証などを行って、製品採用を検討していきたいと考え評価機を導入しました。
PowerStoreのどの機能について評価してみたいか 内部でコンテナを実行できる環境があるので、ストレージと合わせて利用可能なコンテナについて、弊社で作ったコンテナを実装して検証したい。 弊社内に導入済の他社製オールフラッシュストレージが2種あるので、その製品ともパフォーマンス、データ削減機能とその性能を比較したい。 動作や機能およびパフォーマンス、導入後の保守、運用について理解を深め、あわせてVMwareの親和性も評価して、様々な仮想環境のストレージとして利用するため評価を推し進めていく予定です。 PowerStoreを用いた今後の販売戦略 PowerStoreが十分な性能や機能を発揮できれば、今後提案する仮想環境のストレージとして弊社が採用する基準機器の一つになると考えてます。 Dell TechnologiesとVMwareだからできる製品なので、他社と差別化が図れるうえ、運用面も良い評価ができれば、導入後も安心です。

 PowerStoreは、その革新的アーキテクチャに様々な先進テクノロジーを搭載、数々の特徴を持つ。製品ファミリには1000/3000/5000/7000/9000の5モデルをラインアップしており、いずれも同じ2Uサイズの筐体(アプライアンス)だ。このアプライアンスには1台あたり2つのノードを搭載、Active-ActiveのHA構成で稼働させている。保存領域はフラッシュのみで、1アプライアンスに最大25本のNVMeフラッシュまたはSCM(Storage Class Memory)を搭載可能。コントローラ機能を持つアプライアンスには追加エンクロージャを最大3つ接続でき、2ノードに対し最大でフラッシュストレージ100本分までスケールアップできる。加えてPowerStoreではスケールアウト型の拡張にも対応しており、現時点では最大でアプライアンス4台、つまり8ノードまでの構成が可能だ。

 「スケールアップ型によるストレージ容量の拡張、スケールアウト型によるコンピューティング性能の拡張につながります。両方の拡張形態に対応することで、ストレージとコンピューティングを、それぞれ個別に拡張することができます」(羽鳥氏)

 拡張が進み、ひとつの環境に多数のワークロードが稼働するようになると、ワークロードのリバランシングが運用上の課題となってくる。それに対しPowerStoreでは、搭載されている機械学習エンジンによる自律型の運用支援が効果を発揮する。ストレージが自律的にワークロードのバランシングを提案してくるので、ユーザーはその実行を許可するだけで効率的なリバランスを行うことが可能だ。Dell Technologiesでは、この機能により、ボリュームリバランシングに要する時間を99%短縮できるとしている。


 今やオールフラッシュストレージでは一般的となっている重複排除や圧縮によるデータ削減機能も、PowerStoreはひと味違う。データ削減機能がインラインで常時稼働し、あらゆるデータが実際の記憶領域へ書き込まれる前に適用されるという点はXtremIOと同様だが、PowerStoreでは同時に発表された「データ削減保証プログラム」により4:1のデータ削減をDell Technologiesが保証する。本プログラムでは、4:1まで削減できない場合には容量を無償で追加するとのことだ。なお、PowerStoreはインテリジェントな重複排除と圧縮により最大20:1のデータ削減にも達したケースも有り、しかも本機能はIntel Quick Assist Technologyを利用したハードウェアアクセラレーションにより、CPUからオフロードされているため、性能への影響も気にならない。

 さらにPowerStoreには、「Anytime Upgradeプログラム」もある。本製品では、データそのものを移動する必要もダウンタイムもなく、アプライアンスのアップグレードが可能なデータ インプレース アップグレードが可能であり、例えばノードを上位モデルのものにアップグレードしたり、新世代版に入れ替えたりといったことが可能だ。Anytime Upgradeプログラムでは、保守期間内であればいつでも、このノードのアップグレードを無償で行うことができ、またアプライアンスを追加してスケールアウトする際にも割引が適用されるため、本プログラムを効果的に使うことができる。

 「スケールアップとスケールアウトの両方を兼ね備えたブロックストレージは、他にあまり類を見ることがなく、PowerStoreの大きな特徴になっています。この機能により、アプライアンスごと新モデルや上位モデルへ移行する必要をなくし、最新アーキテクチャを使い続けることができます。明示的にデータを移行させる必要があるとすれば、不要になった古いノードを取り外してスケールダウンするなどの限られた場面だけでしょう。成長と拡張を繰り返しつつ、導入から10年の長期利用を可能にするアーキテクチャです」(羽鳥氏)


 これら先進的な機能は、ノードに搭載されている「PowerStoreOS」に実装されているものだ。このストレージOS自体もまた、革新的なものなっている。

 「PowerStoreOSは、コンテナベースのアーキテクチャを採用しています。ストレージの各機能はコンテナとして実装されており、モジュール単位で更新可能、モジュール追加も容易です。しかも大きな更新や追加の際でも、全体としての再起動が必要となる場面を以前より大幅に減らせます」(羽鳥氏)

 またPowerStoreOSは、新たなデプロイメントモデルも実現している点もユニークだ。これまでの標準的なデプロイメントモデルに相当する「PowerStore Tモデル」に加え、PowerStoreOSを抽象化してオンボードVMwareハイパーバイザ上にデプロイする「PowerStore Xモデル」も用意している。PowerStore Xモデルでは、このハイパーバイザ上にストレージOSのみならずユーザーアプリケーションも共存させる「AppsON」という運用も可能となる。3層型アーキテクチャに比べると省スペース化、ハードウェアコンポーネント削減などの効果が期待できることになるが、HCIとは似て非なる存在だ。汎用ワークロードを稼働させるには、やはりHCIの方が適している。とはいえ、PowerStore XモデルではVMwareハイパーバイザが稼働しているので、他の環境との間でVMのモビリティが確保されることは言うまでもない。そして、ストレージ上でアプリを直接実行することができるという点から、特定分野のアプリケーションやワークロードで特に効果的だ。

 「このAppsONでは、データ量が大きく増大する可能性があり、かつコンピューティング性能への要求はあまり高まらないデータ中心型ワークロード、例えばSplunk、Spark、Flinkなどに最適です。また、データに最も近いアプリケーション実行環境ですから、コンピューティング性能よりレイテンシなどが重視されるようなワークロード、インフラストラクチャ系やセキュリティ系のアプリケーションなどにも効果的です」(羽鳥氏)


豊富なラインアップの中から最適な製品を選ぶためには?

 Dell EMCミッドレンジストレージでは、PowerStoreの他にも以前から提供されているUnity XTも引き続き提供される。

 「例えばPowerStoreはオールフラッシュですが、Unity XTではハイブリッドストレージとして構成することもできます。またUnity XTでは特にファイルストレージとしての機能が豊富なので、ファイル中心のユーザーにはUnity XTの方が使いやすいケースがあります。逆に、ファイルストレージとブロックストレージを混在させる使い方では、PowerStoreの方が優位でしょう。さらに、ファイルに特化したスケールアウトNASとして、旧IsilonからリブランドされたPowerScaleもあり、高いスループットが必要な場合などには候補になるでしょう」(羽鳥氏)

 ミッドレンジに相当するストレージでは他にも、ブロックストレージ専用だが粒度の高い階層化が可能で容量単価に優れる「SCシリーズ」もある。さらにエントリーモデルのPowerVaultも要件や予算によっては検討対象となるだろう。逆に、ハイエンドのPowerMaxと比較検討するケースもありそうだ。

 「Powerブランドは、今後のDell EMCストレージの中心を担っていく存在です。しかし一方で、Powerブランドに含まれなかった既存の製品も継続しており、ストレージに対する極めて幅広いニーズを網羅しています。そして、すべてに共通する特徴として、インフラストラクチャインサイトを実現するクラウドサービス『CloudIQ』に対応しています。将来的にはストレージに限らずサーバーハードウェアであるPowerEdge等でも利用可能となる計画で、その点でもご期待いただけます」(羽鳥氏)

 Dell Technologiesでは7月21日より毎週、PowerStoreに関するウェビナーを全11回シリーズで実施する予定だ。興味のある方は、ぜひ参加してみるといいだろう。

協賛パートナー

提供:Dell Technolgies
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2020年10月31日
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