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【インタビュー】企業競争力を高めるセキュリティ(第5回)

「クラウド活用によるセキュリティ強化と事業継続性向上、テレワークの共存を提案したい」
――NTTドコモ

 7月27日に開催される総合セキュリティカンファレンス「Direction2011」の実行委員会のメンバー企業を紹介していく連載の第5回目となる今回は、NTTドコモにクラウド時代のセキュリティの考え方やワークスタイルの変革、事業継続でのメリットのほか、Direction2011で紹介予定のサービスなどについて伺った。

――東日本大震災を経験した日本企業が今後、競争力を高めていくためには何が必要なのでしょうか。

森山氏

森山 浩幹 氏画像 株式会社NTTドコモ
法人事業部
ソリューションビジネス部
ソリューション基盤担当部長
森山 浩幹 氏

 クラウドコンピューティングの活用による事業継続性の強化が優先的な課題だと考えています。震災の際、サーバーが津波で流されてしまったり、HDDが浸水したりなどで事業が継続できなくなった事例が多数ありましたが、クラウドの導入や遠隔地のデータセンターを積極的に利用していた企業は業務の回復も速かったのでは、と思います。

 特に医療分野では患者さんのデータ、カルテやレセプトが無くなってしまったことで本当にご苦労なさっているとお聞きしました。こうしたデータはこれまで、個人情報保護の観点から院外保管の是非を問う議論が進んでいましたが、災害によるデータの壊滅は想定外でした。自治体のデータも同様で、もしクラウド化されていたら、安全な場所で、速やかに行政業務を再開できたのではないかと考えています。クラウド担当者としては悔しい思いをしましたし、やはり事業継続性を高めることが日本企業の信用を回復する上で必要だと思います。

――復興の現場ではクラウドの導入が進んでいるのでしょうか。

森山氏

 はい、復旧・復興の現場ではクラウドをベースにIT環境を再構築する動きや、事業継続性のための災害復旧対策が進んでいます。

 もうひとつの流れはテレワークや在宅勤務など「どこでも仕事ができる環境の整備」です。東京などの地域でも交通の麻痺によって出勤や移動が困難になりました。そのため形式的には在宅勤務を実施した企業でも、その実態はただの自宅待機に近いものであったようです。災害復旧対策の整備とともに、テレワークが可能な組織体制にすることが事業継続性向上には必須だと考えています。

――NTTドコモのクラウドにおけるセキュリティの考え方についてご説明ください。

森山氏

 当社のクラウドサービスでは、強固なセキュリティと生産効率向上の両立・バランスを根幹に置いています。日本企業のセキュリティ担当者の多くは業務現場の生産性を考慮せずにセキュリティ強化へ走りがちで、時にはセキュリティを重視し過ぎるあまり、ICTの利便性さえも否定するケースがあります。

 日本企業は旧来の業務のありかたに技術を当てはめて使おうとする傾向がありますが、システム化やICT利用目的などを見定めてワークスタイルの変更や効率化をすることが重要です。クラウドについては「まず試してみる」。そして良いものを取り入れていき、グローバルに戦えるワークスタイルに変更していくことが大切だと思います。

――Direction2011参画の理由をお聞かせください。

森山氏

 Direction2011の参画企業は、共通の方向性をもっているように感じ、参画を決めました。クラウドのセキュリティ以前に、市場にはもう一段乗り越えなければいけないセキュリティ認識の現状があるように思います。こうした課題について講演などを通じてご説明していきたいと思います。

 クラウドのセキュリティが低いことはありません。むしろ「セキュリティ強化のためにクラウドを利用する」という考え方の普及に向けて努力しています。クラウドに限らずICTの利用全般に言える事ですが、日本企業は自社の事情に合わせて製品をカスタマイズすることが多いため、外部から優秀な人材を獲得しても、その人材が環境に慣れるのに時間がかかってしまい、パフォーマンスをなかなか発揮できません。こうしたことは終身雇用や人材の流動性などの問題も関係していると考えており、議論を深めたいと考えています。

 一方、当社のサービスでは強固なセキュリティをセールスポイントにしています。日本企業はクラウドの利用、データを外部へ預けること等への抵抗感が根強く、合理的、効率的に仕事を行おうとしているモバイルワーカー、テレワーカーの業務の阻害要因になっていると思います。その大きな阻害要因であるセキュリティの問題を解決することにより、もっと自由に働ける環境を提供したいというのが今回のサービスの目的です。

 私どもが実施したマーケット調査では「報告のためだけに帰社する」「そもそもPCを持ち出せない」「紛失は厳罰なので、持ち出しに消極的」といった企業様が非常に多い。こうしたルールにがんじがらめになっているお客様の課題を解決し、仕事を効率化したいと思います。

吉富氏

森山 浩幹 氏画像 株式会社NTTドコモ
法人事業部
ソリューションビジネス部
ソリューション基盤 クラウド基盤サービス推進担当
吉富 千紗 氏

 こうしたお客様の課題にお応えするのが、Direction2011で紹介予定の当社のシンクライアントのサービス「モバイルセキュアデスクトップ」です。高いセキュリティが特長で、モバイルワーカーの方々を想定したサービスでしたが在宅勤務とも非常に相性が良いシステムです。データセンターにデスクトップの環境を用意し、ネットワーク経由でお手元の端末から使えるようにするという内容ですので、場所やネットワークを選ばずにご利用いただけます。

 PCだけでなく、タブレット型端末でも使う事ができるデバイスフリーで、なおかつ必要な要素がオールインワンになっています。オフィス系ソフト、メールやアドレス帳などが含まれており、1アカウントから利用できるのでスモールスタートが可能です。

――NTTドコモの講演や展示の見所を教えてください。

吉富氏

 「モバイルセキュアデスクトップ」のデモを実機でご用意する予定です。タブレットなどさまざまな端末で利用できることをご紹介します。画面転送型ですので本体内にはデータは保存されておらず、紛失や盗難があっても情報漏えいは起こりません。低帯域でも利用でき、レスポンス性能などもストレスがない水準ですので、ぜひDirection2011で実機に触っていただき、体験していただければと思います。

森山氏

 Direction2011のテーマのひとつに「国際化」があります。日本企業がグローバルな市場で戦っていくには、より合理的な新しいワークスタイルを身につける必要があると思います。ワークスタイルの変更は、自社の既存スタイルに合わせてシステムを作るのではなく、グローバル対応へと根本から変えるつもりでクラウド化などに取り組む必要があるように感じています。

――最後に来場者へメッセージをお願いします。

森山氏

 Direction2011はクラウドの利用やワークスタイルの改善による効率化を考える機会になります。スモールスタートのできるクラウドのサービスは、「お試し」ができるのも強みです。まず使ってみて、サービスがどのようなものかを体験すると、次の発想が浮かぶと思います。

 スマートフォンをお使いのお客様が増えていますが、スマートフォンのバックにあるのはクラウドです。知らず知らずのうちに日頃からクラウドを体験していらっしゃると言えます。今こそが変革の時期だと考えています。ぜひDirection2011でビジネスの世界でのクラウド利用を体験していただければと思います。

――ありがとうございました。

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Direction2011とは

企業が事業競争力を高めるために必要な次世代セキュリティ情報を、多面的な視点から発信する総合セキュリティカンファレンス。複数のIT関連企業や団体が参画する実行委員会が主催し、よりオープンでニュートラルな場になることを指向している。

Directions2011公式サイト

開催概要
  • 開催日: 2011年7月27日(水)
  • 会 場: ザ・プリンス パークタワー東京(東京都港区)
  • 入場無料(事前登録制)
参加企業・団体
主催:Direction 2011 実行委員会
  • ヴイエムウェア株式会社
  • NRIセキュアテクノロジーズ株式会社
  • 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
  • トレンドマイクロ株式会社
  • 株式会社三菱総合研究所
  • 株式会社ラック
後援(予定)
  • 経済産業省
  • 総務省
  • 独立行政法人情報処理推進機構
  • 社団法人日本情報システム・ユーザー協会
提供:トレンドマイクロ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 
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