「すでに、クラウドを使うことが当たり前になっている」 そういった情報が目立つようになってきた。しかし、本当のところはどうなのだろうか。ユーザー企業が、どのようにクラウドサービスを選定・導入しているのか、ベンダーの導入事例は目に留まるが、二の足を踏んでいる企業の本当の姿は、なかなか見えてこない。
そこで今回、ITベンダーでお客様と直接接している方々に、ユーザー企業のクラウド導入について、そのリアルな様子を語ってもらった。どんな企業がクラウド導入を進めているのか。進めることができていない企業は、どのような点で躊躇しているのか。これまで、あまり語られてこなかった本当の姿を取り上げる。
登場してくれたのは、クラウドインテグレーションやWeb関連のシステム開発などを手がける株式会社ディーネットから、クラウドビジネス部 部長の吉田氏と、マーケティング室 室長の浅見氏。ニフクラ/FJcloud-Vを提供する富士通クラウドテクノロジーズ株式会社から、クラウドビジネス推進部の後藤拓也氏である。
クラウド導入は進んでいるが、利用者の状況で違いがある
今日はよろしくお願いいたします。まずは、簡単な自己紹介をお願いします。
株式会社ディーネット
クラウドビジネス部 部長
吉田 友幸氏
吉田「株式会社ディーネットの吉田です。
ディーネットの事業の柱は、クラウドインテグレーション事業とWeb関連事業です。国産のパブリッククラウドベンダー『ニフクラ』の公式パートナーになって10周年になります。
私は、クラウド導入サービス部門の部長をしています。よく、お客様の案件導入プロジェクトにも参画しておりますので、そういう視点から、話題を提供できればと思います」
株式会社ディーネット
マーケティング室 室長
浅見 直人氏
浅見「同じく、株式会社ディーネットの浅見です。
マーケティング室でクラウド導入サービスのマーケティングを担当しています。
昨年まではエンジニアとして、お客様にクラウド導入の提案をやらせて頂いていました」
富士通クラウドテクノロジーズ株式会社
クラウドビジネス推進部 マネージャー
後藤 拓也氏
後藤「富士通クラウドテクノロジーズのクラウドビジネス推進部の後藤です。当社の事業は、ニフクラを提供するクラウドテクノロジー部門と、データサイエンス事業・ソリューション事業の3つが柱になっています。私は、所属するクラウドビジネス推進部で、ニフクラ/FJcloud-Vのパートナー営業を担当しています」
皆さん、それぞれがお客様のクラウド導入に密接に関わっているわけですね。最近、クラウド導入が進んでいると言われていますが、実際にお客様と対面している皆さんの視点で、そういった実感はありますか。
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