《第3回》シトリックスとHPが創造する高品位なリモートデスクトップ体験


日本ヒューレット・パッカード株式会社
サーバー事業統括本部
ハイパースケール製品ビジネス開発部
Moonshot ビジネスディベロップメントマネージャー
阿部敬則氏

――HP Moonshot SystemによるHDIソリューションへのお客様の反応はいかがですか。

阿部氏:企業向けクライアント市場でのリモートデスクトップの普及率は、2018年までに50%近くに達するとの調査もあります。それを裏付けるかのように、HP Moonshot SystemによるHDI導入は急速に伸長しています。国内のお客様で数千ユーザー規模のHDI導入プロジェクトも進行中です。HDIソリューションは、HP Moonshot Systemビジネス全体のおよそ7割を占めるほど好調をキープしています。

加藤氏:シトリックス・システムズ・ジャパンに対するHDIの引き合いもかなり増えていますね。日本ヒューレット・パッカードのプリセールスチームとの連携もうまくいっていて、お客様の反応にも手応えを感じています。

――HDIは、お客様のどんなマインドやニーズに「刺さっている」のでしょうか。

阿部氏:HDIを好意的に捉えていただけたお客様は、まず「わかりやすいね」とおっしゃいます。VDI環境はサーバーやストレージのサイジングにノウハウが必要です。それに対してHDIは、物理PCがサーバールームに収容されるイメージで構造がシンプル、そもそもサイジングが必要ない、追加投資なく使い続けることができる、といったポイントが「わかりやすい」につながっているのだと思います。

加藤氏:お客様の、特に経営層の方にとって「将来を予測しやすい」というのは非常に重要なポイントだと私も思います。VDIシステムのサイジングは経験値がないと難しいですし、使い続ける中でシステム増強が必要になるケースもあります。HDIは、従来型PCの経験に照らして「丸3年は全員が高い満足度で使える」「5年目にパワーユーザーのアップデートを検討しよう」と想定できるわけです。

――HDIは、どんな仕事をしているエンドユーザーにお勧めできますか。

阿部氏:優れたパフォーマンスを実現するHDIは、オフィスアプリケーションを使うユーザーを中心に幅広いユーザー層をカバーすることができます。VDIは、複数のアプリケーションを同時に立ち上げて業務をこなすようなパワーユーザーには適さないとされていますが、HDIであれば満足できるレスポンスを提供することができます。

加藤氏:スイートスポットが広い、というのは本当にHDIの優れた特長ですね。

阿部氏:はい。集約度を高めてコストを抑制したいユーザー層にVDIを使い、業務の生産性を重視するユーザー層にHDIを割り当てるというアプローチもあります。既存のVDI環境に、パワーユーザー向けにHDI環境を追加するようなケースも出てきました。

――HDIは、システムインテグレーターからはどのように評価されていますか。

阿部氏:HPのパートナー様の声としましては、「リモートデスクトップソリューションの選択肢が増えた」というのがまずあります。HDIならではのメリットとしては、「サイジング不要で短期導入が可能」「仮想化レイヤーがないので設計・構築・問題解決が容易」「お客様に説明しやすい」という声をお聞きします。

加藤氏:HDIはサイジング不要でリソース枯渇の心配がないこと、ハイパーバイザーの知識が不要なことが評価されていると感じます。長年シトリックス製品を扱ってこられたパートナー様には、XenDesktopをはじめ、これまで培ってきたノウハウを活かしながら、自社のソリューションポートフォリオを拡充するチャンスと捉えていただけています。

阿部氏:そのようにご評価いただけているのは大変嬉しいですね。「ユーザー単位で安定した性能が確保でき、ユーザー追加のためのリソース拡張も簡単」というポイントを評価されてHP Moonshot Systemをサービス基盤に採用し、HDIをDaaS(Desktop as a Service)として提供するサービス事業者様も複数出てきました。オンプレミスとクラウドの両輪でパートナー様のビジネスが伸長していくことを期待しています。

――HDIソリューションのアップデート情報をご紹介ください。

加藤氏:最新のXenDesktopのアップデートでは、HDI環境において「ユーザー操作で電源管理」ができるモジュールが開発されました。現在は試験的リリースとなりますが、ヘルプデスクやサーバー管理者に頼らず、ユーザーが自分で「再起動」できるので、今後ますますPCの使い勝手に近づいていきます。

阿部氏:VDI環境は24時間365日連続稼動が前提ですから、「HDI環境ではユーザー単位で電源オフができる」ということは非常に画期的でしたね。お客様のワークスタイルによっては、夜間や週末にシャットダウンできれば省電力に寄与するケースもあります。お客様とパートナー様から非常に好意的に受け止められました。

 私たちは、日本を含む世界中の市場で「HDIソリューション」に非常に強い手応えを感じています。より高い性能を発揮する次期サーバーカートリッジの開発も着々と進んでおり、今後、さらに幅広い層のユーザーやアプリケーションでHDIソリューションをお使いいただけるようになります。具体的には、証券トレーダーや2次元CADで使われるワークステーション用途等も視野に入れてソリューション化を進めています。近日中にご案内できると考えています。

――HDIにおけるシトリックスとHPの協力は、今後どのように進展していくでしょう。

加藤氏:HP Moonshot SystemによるHDIソリューションは、シトリックスとHPが共同で開発し、協力して品質を作り込んできました。電源管理機能の話にも共通しますが、ハードウェアやファームウェアの開発と、XenDesktopとドライバーのアップデートもぴったり歩調を合わせていきます。

阿部氏:HP Moonshot SystemとXenDesktopを検証済みの構成で提供する「HP ConvergedSystem 100 for HDI」をすでに多くのお客様にご導入いただいておりますが、さらにシトリックス様の「モバイルワークスペース」というコンセプトをHP Moonshot Systemを使って具現化するソリューションを共同検討しており、今後リモートデスクトップをベースとした適用範囲がより一層広がっていく予定となっています。

 HP Moonshot SystemによるHDIビジネスに、強い追い風を感じています。「HDIによるモバイルワークスペースの進化」にどうぞご期待ください。

 シトリックス・システムズ・ジャパンのエグゼクティブ ブリーフィング センターでは、最新のCitrix製品とともにHP Moonshot SystemによるHDI環境も体感できる。

提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 
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